小さいゴーヤだと寂しいですね
ゴーヤを育てていると、
実が大きくならないものや、
小さいまま黄色くなる実があります。
中には、親指の先くらいの大きさにしか、
ならないものもあります。
ゴーヤの実が小さい理由はなんでしょうか?
■ゴーヤ 実が小さい
1.受粉していない
ゴーヤが親指くらいの大きさのうちに黄色くなってしまうのは、
受粉できなかったことが原因です。
都会で虫があまりいない環境や高層マンションのベランダで、
虫が飛来できない環境で育てるとよく起きる現象です。
ゴーヤは、蜂や蝶などの虫がよく飛来し受粉を助けてくれるので、
基本的には人工授粉が必要ではありません。
しかし、虫が少ない環境では、人工授粉をする必要があります。
雌花には、花の下に小さなゴーヤがついています。
受粉が行われなくても、実は育っていきます。
しかし、十分な大きさに育つ前に黄色く熟して割れてしまいます。
受粉されなかった実の中を見ると、
種の数は多くありません。
それでも実が熟して種ができるのは、
受粉できない環境でも子孫を残すためのゴーヤの知恵なのです。
最初は、株を生長させましょう
2.株の生長不足
ゴーヤの生長には、順番があります。
まず、親ヅルを摘芯して子ヅルを伸ばし、
十分な大きさまで株を生長させます。
株が生長しないうちに実がなり始めると、
実が大きく育つことができません。
株の生長が足りないうちについた実は、小さいうちに収穫し、
株の生長を優先させるようにします。
3.環境が合っていない
ゴーヤは日当たりがよく、
肥沃で水はけと水もちのよい土壌を好みます。
また、プランターで育てる時は、
充分根を広げられるサイズのプランターを選び、
たっぷりの土で育てる必要があります。
水をたくさん必要とする植物ですが、
水はけの悪い常に湿っているような状態では根腐れを起こします。
株を大きく育てるための元肥と、
実がなりだしてからの追肥も重要です。
このような環境が揃っておらず、
株の生長が上手く行っていなければ、
ゴーヤの実は大きくなりませんので注意します。
黄色い部分もサラダなどで彩りよく食べられます
◎小さい実は食べられる?
小さいゴーヤも、食べることはできます。
ただ、種とワタを取り除くと食べられる部分は少なくなります。
小さいゴーヤは、薄くスライスして、
サラダにしていただくのがお勧めです。
また、小さいうちに熟してしまったゴーヤは、
赤い種を食べることができます。
果実のように甘くてとてもおいしいです。
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方
ゴーヤ、今年の栽培に挑戦し、見事、実を収穫できたかたは、
来年のために、種を取ることもできます。
■ゴーヤ種の取り方
・種を取る時期
ゴーヤの種は、熟した実から採ることができます。
そのためには、ゴーヤの実を株にならしたまま熟させる必要があります。
ただし、ゴーヤは株についたまま、実が完熟するまで置いておくと、
株が弱ってしまい、収穫量が少なくなってしまいます。
ゴーヤの実をとる時期は、その年の収穫を十分堪能し終わった、
夏の終わりごろにしたほうが株が弱りにくいです。
・種の取り方
来年も元気なゴーヤを育てるためには、
できるだけ上質の種を取りたいものです。
複数の株を育てているのであれば、
一番生育の良い株から種を取りましょう。
できるだけ大きく、艶のある実を収穫せずに残し、
実がオレンジ色になり割れるまで放置します。
◎ネットで果実を保護する
実が割れると、種が飛び散ります。
また、実の周りの赤いゼリー状の膜は甘く、鳥の大好物です。
種が飛び散ってしまったり、鳥に食べられてしまうのを防ぐために、
完熟する前にネットを被せて保護します。
ゴーヤが黄色くなり、破裂したように割れて赤い種が見えたら、
実をさらに熟させ、赤い部分が腐り種がネットに落ち、
種がより充実し太るまで待って、実を収穫し種を取り出します。
・種の保存方法
種が、まだ赤いゼリー状の膜に覆われていたら、
種の赤い膜やゴミを取り除きます。
種をぬめりがなくなるまでよく洗い、
風通しの良いところで乾燥させます。
充分に乾燥したら、紙袋などに入れ、
冷蔵庫など暗く乾燥したところで保存します。
湿度のあるところに保存しておくと、
カビが生えたり発芽したりして使えなくなるので注意が必要です。
種は、3~4年は保存することができます。
来年に活躍してくれそうです!
・店頭のゴーヤから種を取る方法
ゴーヤを育てていなくても、ゴーヤの種を手に入れることができます。
スーパーや八百屋で買ったゴーヤを完熟するまで追熟させ、種を取り出します。
取り出した種はよく洗って乾燥させ上記のように保存します。
*写真協力2点=季節の花300
■参考
ゴーヤが大きく茂らない理由と対策をご紹介します。
[ゴーヤ 大きくならない茂らない理由は?]
■ゴーヤ 大きくならない茂らない理由は?
1.プランターが小さい、密植し過ぎ
ゴーヤが大きく育つためには、
根が広く深く広がって行ける環境が必要です。
プランターで栽培するときは、
十分な大きさのものを用意する必要があります。
一株あたり40リットル~50リットルのプランターが理想的です。
置く場所が限られているのであれば、
最低でも20リットルのプランターを用意しましょう。
小さなプランターで育ててしまい、根詰まりを起こしてしまっても、
一度植えたゴーヤを植え替えることはできません。
株から20cmほど離れた場所に、シャベルを垂直に差し込み、
根を何箇所か切る根切りをすると元気になることがあります。
地植えの場合、株間を100~150㎝にすると伸び伸びと生長します。
植え込み過ぎる=密植すると、
本来の生長の力を出すことができないです。
沖縄ゴーヤ
2.日照不足
ゴーヤは九州や沖縄といった、気温が高い気候を好む野菜です。
ゴーヤの生長には日当たりはとても重要になります。
畑の場所は日当たりを確保できる場所にします。
プランターの置き場所も、できるだけ日当たりのよい場所にしましょう。
気温が高い環境を好みますが、
暑さのピーク時には生長のスピードが緩やかになります。
充分に日に当て、夏のピークまでにしっかりと生長させておきます。
3.肥料不足
ゴーヤは、大きく育つためとても栄養が必要な野菜です。
畑の場合は、1か月前から堆肥を土に混ぜ、なじませておきます。
プランターでも、赤玉土に腐葉土と堆肥を混ぜ、
元肥が充分に配合された土を用意します。
大きく育つためには追肥も重要です。
収穫がピークを迎えるころに元肥が切れるので、
こまめに追肥を行うようにします。
肥料が足りないと、生長が止まったり、
葉が黄色くなってきます。
4.摘心を忘れた
ゴーヤは摘芯をしないと子ヅルや孫ヅルが広がっていきません。
親ヅルだけでは、緑のカーテンのように横に広がっていきませんし、
雌花が咲かず実があまりなりません。
本葉が5~6枚になったら、親ヅルを切り取って摘芯し、
子ヅルを伸ばしていきましょう。
>>ゴーヤ 剪定の仕方は?
5.水分不足
ゴーヤは大変たくさんの水分を必要とする植物です。
水分が足りないと、生長が遅くなり、最悪の場合枯れてしまいます。
夏場は特に、1日に2回以上水を与えるようにしましょう。
>>ゴーヤの水やりは?
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方
ゴーヤがたくさん葉をつけ茂ってきたのに、
いっこうに実をつけてくれません。
ゴーヤは収穫量が多いと聞いていたので、期待していたのに……、
ゴーヤの実が成らない理由は何なのでしょうか?
[ゴーヤ 実がならない理由は?]
■ゴーヤ 実がならない理由は?
1.摘心していない
ゴーヤは、つるを伸ばしながら生長していきます。
生長の途中で摘芯を行うことで、
親づるから、子つる、孫つるとどんどん脇芽を伸ばしていきます。
ゴーヤの花には雄花と雌花があります。
受粉した雌花が実をつけるのですが、
雌花は子つるや孫つるに多く咲きます。
ゴーヤは摘芯しないと雌花が咲かず、
実をつける量が少なくなってしまいます。
2.受粉できていない
ゴーヤの花には雄花と雌花があります。
実が成るためには、雄花と雌花がタイミングよく咲いて、
受粉できなければなりません。
ウリ科の植物では、生育初期に雄花ばかりが咲いたり、
雌花ばかりが咲いたりする時期があるようです。
しかし、いずれは雄花と雌花が咲くタイミングはそろってきます。
ゴーヤの授粉は、基本的には花に集まってくる、
ミツバチや蝶などの虫にまかせておいても大丈夫です。
しかし、生育環境が市街地や、高層マンションのベランダなどで、
虫が訪れにくいのであれば、人工授粉をするのが良いでしょう。
虫が来ない地域やベランダでは、ゴーヤに人工授粉をしてあげます。
3.水分が足りない
ゴーヤは大きく広げたつるの先にたくさんの葉をつけます。
葉からは水分がどんどん蒸散していきます。
そのため、ゴーヤはとてもたくさんの水分を必要とします。
ゴーヤは毎日水やりが欠かせません。
特に真夏の乾燥する時期では、朝と夕の2回水やりが必要になります。
水分が少ないと、雄花ばかりが咲き、雌花が咲かなくなります。
雌花が咲かないと、実をつけることができません。
水やりを欠かさないようにしたり、
水やりの便利グッズを上手に利用して乾燥を防ぎましょう。
4.肥料が足りない
ゴーヤは大きく生長しますし、生育期間が長い植物です。
ゴーヤを植える時には、十分に元肥を与える必要があります。
また、実が成り始めたら、定期的に追肥を行う必要があります。
肥料が足りないと、生長の勢いが鈍くなり、
花付きが悪くなって、収穫量が少なくなります。
プランター栽培では、プランターの大きさも大変重要です。
プランターが小さいと、根詰まりを起こし、
株が弱って花付きが悪くなります。
5.日照が足りない
ゴーヤを育てるうえで、日当たりは大変重要な要素です。
日当たりが悪いと、つるが充分に生長できず、花付きが悪くなります。
実が付いても、なかなか大きく育っていきません。
6.まだ時期が早い
ゴーヤの花は、しばらくの間は雄花しか咲きません。
雌花が咲き始めるのは、株が充分に育ったころからです。
摘芯をして子つるが伸びているのに雌花が咲かないときは、
時期がまだ早いということも考えられます。
雌花が咲き始めるのは、大体6月の中旬ごろからです。
7.収穫時期が遅く株が疲れた
ゴーヤは高温になればなるほど熟すのが早くなります。
収穫適期のみが、翌日には黄色くなってしまうことも良くあります。
ゴーヤの実がつるについたまま熟すことが続くと、
株が弱り、花付きが悪くなり、収穫時期が短くなります。
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方
ゴーヤの苗を植え付け、ツルが伸びてくる時期や結実の時期に、
時々下の方の葉から枯れこんでくることがあります
原因はいくつかありますが、
ちょっとしたことで解決することから、改善が難しい問題もあります。
同じように下の方の葉から枯れている状態でも、
よくよく観察してみると、原因によって症状が違ってきます。
ゴーヤを健康に育てるためには、
異常がないかをこまめにチェックしましょう。
[ゴーヤ 下の方の葉が枯れる]
■根詰まり
ゴーヤは根張りが強い植物です。
ツルが旺盛に伸びる分、地下にある根もよく広がると考えておきましょう。
根の生育が旺盛なのに、育てている容器が小さいと、
すぐに根詰まりを起こしてしまいます。
初心者のかたが、よく失敗されるのが根詰まりです。
根詰まりを起こすと、それ以上根を育てることができなくなります。
また、容器の中が土よりも根でいっぱいになり、
必要な水分や養分が根を素通りしてしまい、吸い上げられない場合もあります。
ゴーヤを育てる時は、できるだけ大きめの容器を使って栽培するようにします。
■肥料の過不足
ゴーヤはとても丈夫な植物ですが、やはり元気に葉もツルも伸ばし、
実をたくさん収穫しようと思うと、追肥は欠かせません。
植え付ける時に、元肥として加える肥料はもちろん、
生長に合わせた追肥も必要となります。
容器栽培で市販の培養土を使う場合は、すでに元肥が含まれているので、
あらたに加える必要はありませんが、追肥は必要となります。
ゴーヤは、窒素やリン酸などの肥料成分が足りなくなった場合に、
色が薄くなって落葉します。
また、カリウムやマグネシウムが不足した場合にも、
葉が黄色くなったり薄くなったりして、最終的には落ちてしまいます。
このような症状は、病気とはまた違っているため、
追肥を適切に行うことで解消されます。
肥料不足の症状が出たら、即効性のある液体肥料を与えて様子を見ます。
定期的に追肥しているにも関わらず、肥料不足になってしまった場合は、
水のやりすぎが原因である場合があります。
これは特にプランターや鉢のような、容器栽培で起きやすい症状です。
地植えでは、水をたくさん与えても肥料成分をある程度は保つことができます。
ところが、容器栽培の場合は、
水やりの時に容器の底から水が流れ出るまで水を与えるため、
肥料成分が流れ出やすくなっています。
一度の水やりで、あまりにたくさんの水を与えて、
長時間容器の底から余分な水が流れるような状態だと、
その分肥料成分も流れ出てしまっています。
容器の底から水が出てきたなと思ったら、水やりを終えるくらいが良いでしょう。
反対に、肥料が多すぎて葉が枯れることもあります。
いわゆる肥料焼けという状態で、土の中の肥料濃度が高すぎたり、
根が直接肥料に触れることで起こる症状です。
こちらも病気ではありませんが、不足している場合よりも少し厄介です。
まずは肥料の濃度を下げるため、水を多めに与えて流します。
3~5日ほど続けて水を大量に与えて肥料成分を流し、
症状が落ち着くかどうか様子をみます。
症状が落ち着いた後は、適切な量と濃度で肥料を与えるようにすると、
復活することが多いです。
葉や実の色やハリを見て、解決していきましょう
■水分の過不足
水切れを起こすと、下葉から枯れることがあります。
一度水切れを起こし、すぐに水を与えて葉が元に戻ったとしても、
見えないダメージが残っている場合があります。
ゴーヤ自身が、水分の蒸散を減らそうと葉を減らすために、
下葉を枯らしている状態です。
適度な水やりに戻れば、すぐに枯れこむ症状はおさまります。
反対に、湿気が高い状態が続くと、根腐れを起こすことがあります。
これは、水やりの頻度が高すぎるというよりは、
土の水はけが悪い場合に起きやすくなります。
また、暑い日の日中に、葉が少し萎れているからと水を与えると、
土の中の水分が日光で煮えてしまい、根を傷めます。
根が傷むと、水分や養分の供給がうまくいかず、その分葉が枯れてしまいます。
苗を定植する時に、できるだけ水はけが悪くならないように土を調整しておきます。
■病気
土の排水不良や、過繁茂による風通しの悪さや日照不足により、
病気にかかることがあります。
特に排水不良や泥跳ねが原因で感染した病気は、
株元から病気が広がるため、下葉から枯れる症状が多く出ます。
土の水はけを良くすることも大切ですが、
水やりの時に土が跳ねかえらないように、株元にそっと水を与えるようにします。
病気の場合は、病斑とよばれる黄色っぽい斑点などが発生し、
それが広がって落葉することが多いので、時々葉の様子を観察しておきましょう。
■不要な葉
株が大きくなってくると、特に原因がなくても下葉から落葉することがあります。
これは生育に必要ではなくなった葉が落ちているだけなので、
病気でも調子が悪いというわけでもありません。
時々、下葉が落ちることがあるけれど、急激に上方の葉まで枯れたり、
病斑が出たりするようなことがなく、元気に育っているようであれば問題ありません。
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■ゴーヤの梅和え
ゴーヤは健康にも良く、炒め物や揚げ物にするとおいしいですが、
メイン料理がゴーヤばかりだと飽きてしまいます。
ゴーヤは苦みがあって主張の強い野菜ですが、
うまく調理すれば箸休めにすることができます。
ゴーヤの爽やかな苦みと、梅干しの酸味を合わせることで、
暑い日でも食欲がわいてきます。
●材料
ゴーヤ……1本
梅干し……2個
かつお節……1g~2g
めんつゆ(ストレート)……100cc~150cc
●作り方
1.ゴーヤはヘタを切り、半割りにして中の種とワタを取り除きます。
3mm~5mmほどの幅に切ります。
梅干しは種を取り除き、包丁を使って細かく叩いておきます。
レンジ500wで2分かけます。
ボウルにめんつゆ、叩いた梅干し、かつお節を入れて混ぜておきます。
3.レンジにかけたゴーヤを2のボウルに加え、混ぜ合わせます。
冷蔵庫に入れて冷やしたら出来上がりです。
●ポイント
今回はストレートのめんつゆを使っていますが、
濃縮タイプを使う場合は、水を足して希釈したものを使ってください。
ゴーヤの厚さは、好みで変えてください。
苦みが強い方が好きなら厚めに、苦みが少ない方が良いなら薄く切ってください。
苦みをできるだけ少なくしたい場合は、
ワタをギリギリまで取り除くのがコツです。
レンジにかけた後、食感が残っているくらいになっていれば大丈夫です。
あまり長くレンジにかけると、柔らかくなって食感が悪くなります。
全体を和えてから冷蔵庫でしっかりと冷やすと、
ゴーヤにめんつゆと梅干しの味や香りが移っておいしくなります。
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ゴーヤの雌花が咲いたのに、
実が成らずに落ちてしまうことがあります。
何が原因なのでしょう?
また、マンションのベランダで栽培していると、
虫があまり寄ってきません。
人工授粉は必要でしょうか、コツはあるのでしょうか?
■ゴーヤ 受粉のコツ
1.ゴーヤの花が落ちる原因は?
ゴーヤの花には、雄花と雌花があります。
ゴーヤの花は、雄花が先に咲き始め、しばらく経って雌花が咲きます。
そのため、雌花が咲き始める前に咲いた雄花は、
次々に咲いては落ちてしまいます。
しかし、いずれ雌花が咲きだすので、心配することはありません。
雄花と雌花の見分け方は簡単で、
雌花には花の下に小さなゴーヤの実が付いています。
受粉が成立すると、
赤ちゃんのような小さな実が生長を始めるのです。
ゴーヤの雌花が初めから咲かないのは、
生長のエネルギーを実にとられるのを遅らせ、
株を十分に生長させるためだと考えられています。
雌花が咲き始めたとしても、まだ株の生長が充分ではないときは、
つるが充分に伸びるまで雌花を摘み取り、実が成るのを遅らせましょう。
もったいないようですが、実が成るよりもまずつるが大きく伸び、
株が充分に生長したほうが、長い間たくさんの実を収穫することができます。
2.ゴーヤは人工授粉が必要?
ゴーヤの花は、ほんのりと甘い香りがし、蝶々などの虫を呼び寄せます。
通常は、ゴーヤに寄ってくる虫が受粉を手伝ってくれるので、
人間が人工的に授粉を行う必要はありません。
しかし、マンションの上層階のベランダでは、
虫が飛んでくることは、めったにありません。
都市部では虫の生息数が少ないことも考えられます。
そのような環境で栽培している場合は、
人間が受粉を手伝ってあげたほうが授粉しやすいです。
3.ゴーヤの授粉の方法は?
ゴーヤに雌花が咲いたら、受粉を行います。
雄花をはさみで切り取り、
雌花に、花粉同士をくっつけるように、
軽くポンポンと雄花を当てて雌花に花粉を付着させます。
大きな実を収穫したいときは、受粉の時に花の付き方を観察しましょう。
一つのつるにたくさんの雌花が付いているようであれば、
一つだけを残して雌花を切り取り、残った一つの雌花に受粉を行います。
そうすると、充分に栄養が行き渡った、
大きな実を確実に収穫することができます。
人工授粉のコツ
4.ゴーヤの授粉のコツは?
・受粉は朝に行う
ゴーヤの花は、朝の方がたくさんの花粉が付いています。
受粉は、朝のうちに行った方が着果が良いです。
朝の水やりのついでに花を観察し、受粉を行うのがお勧めです。
雨の日は、人工授粉したら、
大きな葉などをかぶせ花粉が流されないようにします。
・たくさん花粉のある雄花を選ぶ
受粉を効率よく行うためには、
たくさん花粉を持っている雄花を選ぶことが大切です。
雄花を見つけたら、軽く指先で雄しべに触れてみましょう。
黄色い花粉が指先につくようであれば、
たくさん花粉を持っている雄花です。
・花弁が邪魔なときは花弁を切り取る
受粉を行うときに、花弁が邪魔で上手く行かないことがあります。
雄花をはさみで切り取った後、
花弁も軽く切り取ってから受粉を行うと良いでしょう。
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■ゴーヤ入り卵焼き
ゴーヤは夏バテに防止に効果があるスタミナ野菜として、
近年とても人気が高まっています。
旬になると、スーパーに並ぶ姿を見ることも増えました。
そんなゴーヤですが、独特の苦みと青臭さがあるため、
人によっては苦手ということもあります。
ゴーヤは卵との相性がとても良く、沖縄ではゴーヤチャンプルーとして、
豆腐や卵と合わせてよく食べられます。
今回は、ゴマ油を効かせて、ちょっと異国風のゴーヤの卵焼きをご紹介します。
卵の優しい風味がゴーヤを包んでくれるため、
ゴーヤ特有の苦みや青臭さを軽減できます。
卵に下味がしっかりとついているので、そのままでもおいしく食べられます。
●材料
ゴーヤ……1本
卵……4個
白だし……大さじ1
醤油……小さじ1
サラダ油……大さじ1/2
ゴマ油……大さじ2
●作り方
中のワタや種をスプーンで取り除き、1cm角くらいに切ります。
ボウルに卵を全て割り入れ、よく溶きます。
そこに白だしと醤油を加え、さらによく混ぜておきます。
2.フライパンにサラダ油を入れ、中火にかけます。
フライパンが温まったら、ゴーヤを入れて2分~3分炒めます。
ゴーヤを炒めたフライパンにゴマ油を入れ、強めの中火にかけます。
ゴマ油を広げたら、ゴーヤを加えた卵液を一気にフライパンに流し入れます。
菜箸で全体をぐるぐると混ぜ、半分ほど固まってきたら、
フライパン全体に広げて火を弱めの中火にします。
裏面が焼けたら、フライ返しでひっくり返し、もう片方の面も焼きます。
両面に焼き色がついたら、お皿に移して出来上がりです。
●ポイント
ゴーヤが苦手な方は、ワタをできるだけキレイに取り除くと、苦味が軽減できます。
ゴーヤをあらかじめ炒めておくことにより、ゴーヤが生焼けになるのを防げます。
ゴーヤの苦みが気になる場合は、ケチャップやソースをつけて食べると、
さらに食べやすくなります。
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ゴーヤの雌花が咲かない理由には、
どのようなことがあるのでしょうか?
■ゴーヤ 雌花が咲かない理由は?
ゴーヤの雌花は、雄花に対して10%くらいの割合で咲きます。
ですから、雌花が雄花の10分の1くらい咲くのであれば、
大きな問題はないと思われます。
1.時期が早い
ゴーヤは、短日性植物で夏至(6月下旬頃)を過ぎて、
夜が長くなっていく時期に花芽を分化します。
ですので、夏至を過ぎた頃から雌花が多く咲き始めるはずです。
2.子づる、孫づるが少ない
ゴーヤは親づるを摘芯し、子づるや孫づるを伸ばしていきます。
ゴーヤの花には雄花と雌花がありますが、
雌花は子づるや孫つるに咲きます。
本葉が5~6枚生えたらはさみでつるを摘芯します。
すると、横から子づるが生えてきますから伸ばすようにします。
*ゴーヤが、1mくらいまで生長してきたら、
水平あるいは斜めに棚を作って横に誘引すると結実が格段に良くなります。
ある程度大きくなったら、横、斜めに誘引すると開花し結実が安定します
3.水分量が足りない
ゴーヤはつる性の植物で、たくさんの葉が茂ります。
葉からは水分がどんどん蒸発していきます。
そのためゴーヤにはたくさんの水分がです。
ゴーヤが水切れを起こすと葉が茶色くなり、葉やけを起こしてしまいます。
ゴーヤの水切れが起きると、花の付きも悪くなります。
とくに、雌花が咲かなくなってしまうため、
収穫量が少なくなってしまいます。
ゴーヤは毎日の水やりがとても重要です。
葉やつるのようすに気をつけて肥料を与えます
4.肥料切れを起こしている
一株で大きく生長し、たくさんの実を生らせるゴーヤは、
生長期間も長いため追肥は必ず必要になります。
ゴーヤが肥料切れを起こすと葉が黄色く変色し、
つるの生長が止まってしまいます。
肥料切れになると、花付きも極端に悪くなります。
肥料切れの症状が現れたら、2週間に1度の割合で液体肥料を施すか、
株から少し離れたところに油かすを一握り施し、土と混ぜます。
5.日照不足
ゴーヤの栽培には日当たりが非常に重要になります。
日照不足は、花が付かない原因になります。
ゴーヤは植え替えをすることはできません。
植え付け時に日当たりのよい場所を確保するようにしましょう。
プランター栽培で移動が可能であれば、
日当たりのよいところに移動移動します。
環境変化が負担にならないように、
いきなり移動せず、2~3回にわけて移動します。
6.プランターの容量が少ない
ゴーヤの根は大変大きく広がるため、
プランターの容量が少ないと生長の途中で根詰まりを起こし、
葉が茶色くなり、花が咲かなくなります。
ゴーヤは生長を始めると植え替えをすることができなくなります。
事前に深くて大きなプランターを用意します。
2株植える場合は、少なくとも深さ30㎝、幅60㎝以上の大きさが必要です。
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■ゴーヤのパリパリチーズ焼き
ゴーヤのワタと種を取り除いた後の空洞を見ていると、
何かを詰めたくなります。
肉詰めなどにするととてもおいしいですが、ちょっと面倒な時ありますよね。
そんな時は、簡単にすぐできるゴーヤのパリパリチーズ焼きがお勧めです。
材料が少なく、かつゴーヤの苦みと、
チーズの香ばしさとまろやかさがよく合う一品が短時間ですぐにできます。
食事の箸休めとして食べるのも良いですし、
ビールなどのお酒のおともにもお勧めです。
●材料
ゴーヤ……1本
ピザ用チーズ……適量
ブラックペッパー……お好みで
●作り方
1.ゴーヤのヘたを取り除き、5mm~1cmの幅の輪切りにします。
輪切りにした後、中のワタと種をくりぬきます。
2.フライパンにサラダ油(分量外)を薄くしき、ゴーヤを並べます。
ゴーヤの穴にピザ用チーズを入れていきます。
チーズが両面こんがりとキツネ色になるまで焼きます。
片面を焼いている間に、お好みでブラックペッパーを振っておきます。
両面がパリッとしたら出来上がりです。
●ポイント
ゴーヤを厚く切れば、それだけゴーヤの苦みが強くなります。
ゴーヤの苦みを強く出したい方は、厚めに切ってください。
チーズはしっかりと焼き目をつけてください。
アレンジとして、片面のみ焼く作り方もあります。
片面だけ焼いてパリッとさせることで、
焼かなかった方にとろけたチーズが残ります。
パリパリととろとろの両方を楽しみたい方は、片面焼きがお勧めです。
ただし、焼く側はしっかりと焼いてチーズを硬くしておかないと、
お皿に移す時にチーズが垂れてしまうので注意が必要です。
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