ゴーヤ 連作障害
しかし、何年も同じ場所で同じ植物を植え続けると、
やはり何らかの連作障害が出てくるものです。
ゴーヤの場合は、連作障害が現れるのは4~5年だといわれています。
去年育てていたゴーヤの状態で、ある程度被害を予測することができます。
特にプランター栽培の場合は、用土に気をつけます。
ゴーヤのつるが黄色く変色したり、つるから白い粉がふきだしたり、
茶色い汁が出てきたりしていたら、連作障害の症状があらわれているので、
同じところに植えるのはやめたほうがよいでしょう。
去年のゴーヤの株を処分した時に、
根にコブができていたらそれも連作障害によるものです。
■ゴーヤ 連作障害の症状
1.肥料成分の不足
同じ肥料成分を必要とする植物を連続して育てていると、
土壌の肥料成分のバランスが崩れます。
必要とする肥料成分が不足するので、株の生長が悪くなります。
2.寄生性が同じ土壌病害虫の増加
ゴーヤでは、つる割れ病、つる枯れ病、
ネコブセンチュウが心配されます。
つる割れ病は、つるの付け根がわれ、白い粉がふきだしたり、
つるが黄色や茶色に変色したり、つるから茶色い汁が出てきたりします。
つる枯れ病は、葉や茎が茶色く枯れてくる病気です。
ネコブセンチュウは、根にコブがいくつもでき、生長が悪くなります。
3.アロレパシー(Allelopathy、他感作用)
自家中毒症状を起こすことを言います。
植物は自分が生長するために、他の植物に害のある物質を出すことがあります。
同じ土壌で同じ科の植物を育てていると、同じ阻害物質が土壌に蓄積され、
自分自身に害が及んでくるというものです。
接ぎ木苗を使うのも、一つの方法です
■ゴーヤ 連作障害の予防・対策方法
土壌の肥料成分の不足は、
不足しがちな堆肥成分を補うことで防ぐことができます。
病害虫の被害は、コンパニオンプランツの利用が効果的です。
マリーゴールドを一緒に栽培すると、
連作による被害を防ぐことができます。
とくに、ネコブセンチュウの発生の予防対策に効果的です。
土壌を太陽熱を利用して殺菌することもできます。
堆肥を漉き込んだ後、水をたっぷりとかけ、
黒いビニールをかけて10日間以上経つと、太陽熱で土壌が殺菌されます。
狭いスペースであれば、ゴーヤの接ぎ木苗を使うと良いでしょう。
■参考
・ゴーヤ 受粉のコツ
・ゴーヤ 収穫量を増やすには?
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