沖縄中長レイシ 特徴と育て方
沖縄中長レイシ(おきなわちゅうながれいし)は、
沖縄県に昔からある品種(在来種)で、固定種のゴーヤです。
沖縄中長レイシの果実の形状は、
短くて太い「沖縄あばし苦瓜」と細長い「さつま大長れいし」の中間くらいです。
■沖縄中長レイシ特徴と育て方
1沖縄中長レイシ 特徴
・果実は濃い緑色をしていて、独特の苦みがあります。
・果実は20~30cm前後に育ちます。果実の太さは、直径5センチ前後です。
・病気や害虫に強い品種ですが、寒さに弱いので、
極端な早撒きや早植えは避けてください。
*販売企業:野口のタネ、中原採取場株式会社など
2. 沖縄中長レイシの育て方
・ゴーヤは全般的に暑さに強く、寒さに弱い作物です。
沖縄中長レイシの発芽の適温は、25~30度です。
発芽の適温を保てるような環境を用意し、育てましょう。
・生育適温は18~30度前後です。
気温が30度を超えるようなときは霧吹きや、
水撒きアタッチメントの「霧モード」を使って、葉の表面や裏側に水をかけます。
暑さをうまく乗り切れるように世話をすると、収穫時期が延びます。
・ポットで苗を育ててから定植するときは、本葉が2~3枚の若い苗を定植します。
・土壌への適応性のある品種です。生育後半の株の疲労を回避したい場合は、
あらかじめ水はけがよく、日光が十分にあたる圃場に畝を作り、育てましょう。
・生育が旺盛です。収穫が最盛期でもそれぞれの葉に日光が当たるよう、
株間を広く(100~150cm)とって定植します。
・それぞれの葉によく直射日光が当たるように棚づくりをします。
・良品の果実を継続して収穫するために、収穫が始まるころから追肥を始めます。
追肥は、株の勢いを見つつ、適宜行ってください。
・収穫が始まってからは、乾燥しすぎると収量が落ち、株も弱りますので、
水やりは株の状況を見つつ、行います。
・果実の長さが25センチ前後になったら収穫適期です。
実が大きくなりすぎると株の勢いが落ち、
収量が落ちる原因にもなりますので、注意します。
去年作った、あばしゴーヤと長ゴーヤ(右)
3. 沖縄中長レイシ 適作型
適作型は参考資料としてご活用ください。
・冷涼地栽培
北海道や東北地方や高地の栽培の目安です。
播種は4月下旬~5月上旬、定植は5月下旬~6月上旬、
収穫は7月初め~7月下旬にスタートし、9月末まで見込めます。
・中間値栽培
冷涼地栽培と暖地栽培以外の地域での栽培の目安です。
播種は3月下旬~4月上旬、定植は4月下旬~5月中旬、
収穫は6月上旬~7月初めにスタートし、9月末~10月末まで見込めます。
・暖地栽培
九州南部、四国沿岸、瀬戸内沿岸、東海~九十九里沿岸での栽培の目安です。
播種は1月上旬~3月下旬、定植は2月初旬~4月中旬、
収穫は4月初め~6月初旬にスタートし、7月末~9月末まで見込めます。
・暖地露地栽培
播種は1月上旬~3月下旬、定植は4月下旬ごろまでに終わらせ、
収穫は6月上旬にスタートし、9月末まで見込めます。
ゴーヤの肉詰めは、ツマミにも子供たちのおかずにも好評
4. 沖縄中長レイシの食べ方
・輪切りにして塩コショウで下味をつけた豚挽き肉を詰め、
フライにするとおいしくいただけます。からしやソースをつけてどうぞ。
・賽(さい)の目に切ってゴーヤチャーハンに。
彩りもよくなり、盛夏を乗り切る一品になります。
・苦みが苦手な方には、薄切りにして、
卵や豚肉がたっぷりのゴーヤチャンプルーがおすすめです。
かつお節をトッピングしていただくのも美味です。
・しゃきしゃきとした歯ごたえのあるゴーヤチャンプルーを召し上がりたい方は、
5~8ミリくらいの厚さに切って作るとよいでしょう。
・苦みは嫌だけど、しゃきしゃきしたゴーヤチャンプルーや、
ゴーヤサラダの下ごしらえ方法を紹介します。
まず、ゴーヤのワタと種をスプーンなどでそぎ落とします。
ゴーヤをお好みの厚さや大きさに切った後、軽く塩もみし、5分ほど置きます。
水に5分ほどさらしたら、下処理終了です。
下処理は手間かもしれませんが、苦みが抑えられ、食べやすくなります。
・ゴーヤサラダにマヨネーズの入ったドレッシングを、
トッピングしても苦みが抑えられ、おいしくいただけます。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
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