ゴーヤ プランターの育て方
プランター栽培でも、美味なゴーヤが1株で数十本収穫できます。
わかりやすいプランターでの育て方をご紹介します。
■ゴーヤ 栽培スケジュール
■ゴーヤ 栽培データ
英名・学名 bitter melon・momordica charantia var. pavel
形態 つる性一年草
原産地 熱帯アジア、日本
草丈/樹高 400cm~500cm
開花期 6月~9月
結実期 7月~10月上旬
花色 黄色
栽培難易度(1~5) 2 比較的易しい
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 耐暑性が強い、初心者向け
ゴーヤは繁殖力が旺盛で、プランター栽培でも、
日当たりのよい場所であればどんどん大きく育ちます。
ベランダを見事なゴーヤのカーテンで、
覆っている家庭も増えてきましたね。
緑のカーテンに仕立てると、葉が直射日光を遮り、
夏場のエアコン代の節約にも役立ってくれます。
■ゴーヤ プランターの育て方
・種まきからの場合
ゴーヤは種からも育てることができます。
発芽の適正温度は25℃~30℃です。
関東を基準にすると、3月下旬から5月上旬ごろになります。
ゴーヤの殻は固く、そのまま植えると発芽まで時間がかかります。
ペットボトルに種と水を入れ、
シャカシャカとよく振って殻に傷をつけ一晩おきます。
とがった部分を切ります
種の先端のとがった部分を爪切りなどで切り落とすと、
さらに発芽しやすくなります。
腐葉土に砂を1:1の割合で混ぜたものを用土として用意します。
ポリポットに用土を入れ、2粒ずつ種を播き、1㎝程用土を被せます。
気温が低い時は、ホットキャップやビニールハウスで覆うとよいでしょう。
水切れに注意しながら育てます。
10日ほどで発芽してきます。
本葉が2~3枚生えてきたら、
株間の詰まった元気のよい苗を残して間引きます。
・苗を選ぶ場合
苗は、葉がしっかりとした緑色をしていて、節間の詰まったものを選びます。
葉に病害虫が付いていないかもよく見ましょう。
活き活きしていて、双葉、初生葉(しょせいよう)が残っており、
本葉が2枚ほどついているものが良いでしょう。
・植え場所
ゴーヤが元気に育つためには、日当たりはとても大切です。
プランターを置く場所は、できるだけ日当たりのよい場所を選びましょう。
これでは、間株が狭すぎます
大きく育つよう、大きめのプランターに植え付けます
・プランターの準備
ゴーヤは一夏で大変大きく育ちます。
大きく育つ分、根もしっかりと張るので、
プランターは大きなものを選ぶ必要があります。
1~2株植えるのであれば、深さは30㎝、横幅は60~90㎝、
縦幅30㎝くらいのものが最低限必要です。
ジャンボプランターに1株が理想的です。
プランターは、プラスチック製のものが良いでしょう。
ゴーヤは、土の準備も重要です。
夏に一気に大きくなるゴーヤはその分栄養分が必要で、
できれば、植え付け1か月前に用土を配合し、熟成しておきたいものです。
市販の野菜栽培用の土でも良いのですし、
自分で配合するときは赤玉土小粒7に、腐葉土を3の割合が良いです。
土の割合
・植え付け
植え付けは、遅くても6月上旬までには終わらせます。
プランターの底に網または鉢底石を敷き、用土を入れます。
ゴーヤの苗は30㎝程間隔を置いて植え付けます。
植えた後はしっかりを土を押さえます。
支柱の組み方例、これに園芸ネットを固定します
・支柱
植え付けと同時に、どのように仕立てるのかを考えて支柱を用意します。
つるを伸ばして伸びて行くので、園芸ネットを利用すると良いでしょう。
・水やり
ゴーヤはつるを伸ばしながら育っていく植物です。
たくさんの葉から水分が蒸発していくので、水やりはとても重要になります。
水分が不足すると雌花が咲かなくなり、収穫量が少なくなってしまいます。
葉も縮れてしまうので、緑のカーテンの見栄えも悪くなってしまいます。
水やりは毎日必ず必要です。
夏の高温時期は、土をよく観察し、必要であれば朝と夕方の2回水を与えます。
・追肥
ゴーヤは追肥を行わないと、
収穫量が減り、葉も黄色く変色してきます。
追肥は収穫が始まったころから、
2週間に1回を目安に液体肥料を水やりを兼ねて与えます。
・剪定・摘心
ゴーヤは摘芯を行うことで子蔓を伸ばし、葉の数を増やします。
また、実が成る雌花は子蔓につきやすい性質があります。
元気なゴーヤのカーテンを仕立てるためにも、
収穫量を増やすためにも、摘芯は大変重要です。
本葉が5~6枚になったら、茎の先端を切り落とします。
*詳しい剪定・摘心の方法は下記をご覧ください。
>>ゴーヤ 剪定の仕方は?
スクリーン仕立ての誘因方法
・誘引
ゴーヤはつるを伸ばしながら生長していきます。
つるが張っていくために、ネットなどを用意します。
ネットを上手くつたっていくために、誘引してやる必要があります。
子づるから巻きひげが出てきたら、ネットに巻ひげを巻き付けてやります。
・仕立て方
ゴーヤは緑のカーテンやスクリーンなど、
好みの形やスペースに合わせて仕立てることができます。
支柱や園芸用のネットを利用したり、
物干しざおやベランダの手すりを利用することもできます。
*詳しいカーテンの仕立て方は下記をご覧ください。
>>ゴーヤ 緑のカーテン
・収穫
ゴーヤは実が緑色の間に収穫を行います。
収穫時期は気温に左右され、交配後、12日~35日と差があります。
気温が高いほど、交配から収穫までの期間が短くなります。
実が濃い緑色になり、全体が艶やかになったら収穫時期です。
最盛期は、1株からこんなに収穫できます
・種取り
ゴーヤは種を取っておいて、翌年の栽培に利用することができます。
ただ、苗が固定種ではない場合は、
翌年に生えてくる品種にばらつきが出る場合があります。
ゴーヤの種を取りたいときは、収穫を行わず黄色く熟していくのを待ちます。
やがて実が割れて、赤い種が顔を出します。
赤い部分をきれいに洗い、種を陰干ししたら、紙袋などで保存します。
・病害虫
ゴーヤは病害虫に強い野菜ですが、時には害虫が発生することがあります。
・うどんこ病
葉や茎に白い粉をまぶしたようなカビが発生します。
病気になったところを取り除き、風通しを良くし、窒素肥料を控えましょう。
・アザミウマ
葉の裏を食害します。被害にあったところを取り除きます。
雑草をこまめに取り除くことで予防ができます。
・アブラムシ
群生して葉や茎の汁を吸います。薬剤を散布して退治します。
・オンシツコナジラミ
白い羽虫が群生し、葉や茎の汁を吸います。
オンシツコナジラミを退治する専用のITシートが売っています。
・ハダニ
葉の裏に群生し、汁を吸います。
弱った葉を取り除き、水で洗い流します。
■ゴーヤ プランターの育て方のコツ
1.苗は病気の無い、節間の詰まった元気なものを選びましょう。
2.プランターは大きなものを選び、良い用土で生育を促します。
3.日当たりのよいところで育て、水やりと追肥を忘れずに。
4.摘芯を行い好みの形に仕立て誘引しましょう。
5.鮮やかな緑色になったら実を収穫し、採り忘れのないようにします。
■参考
・ゴーヤ 緑のカーテン
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
現在、うどんこ病が多量発生、対応策が知りたい‼️
こんにちは♪ こちらを参考になさってください。
ゴーヤ うどんこ病
https://ゴーヤの育て方.com/%e3%82%b4%e3%83%bc%e3%83%a4-%e7%97%85%e5%ae%b3%e8%99%ab/%e3%82%b4%e3%83%bc%e3%83%a4-%e3%81%86%e3%81%a9%e3%82%93%e3%81%93%e7%97%85.html