ゴーヤ 摘果は必要?
ゴーヤを育てている人びとの間では、
ゴーヤの実を摘果するかしないかで論争が起こります。
ゴーヤの実は摘果したほうがいいのでしょうか?
■ゴーヤの摘果は必要?
1.摘果が必要な時期は?
ゴーヤは実がなり始めると、栄養分は実に集中していきます。
ゴーヤはたくさんの子ヅルや孫ヅルを伸ばした方が、
花数が多くなり、収穫量が多くなります。
ツルが充分に生長する前に実がなってしまうと、
栄養分がゴーヤの実にとられ、ツルの生長が鈍くなってしまいます。
すると、シーズンを通じての収穫量が少なくなってしまうことになります。
ツルが充分に生長する前についた実は、
残念ながら摘果してしまった方がよいです。
また、ゴーヤの栄養は、伸びて行くツルの先端に移っていきます。
ツルの生長を妨げないためには、
地上から1m以内になった実は、摘果したほうがよいでしょう。
形の悪い実や、小さい実は、摘果します
2.摘果を行う理由は?
・実を大きくする
複数の実が近い場所でなってしまうと、栄養分の取り合いになり、
どちらの実も大きくなりません。
ゴーヤは、あまり隣接して実をならすことが少ないのですが、
近くに実が同時にできてしまった時は、小さい方を早めに摘果します。
・肥料切れを避ける
ゴーヤは、肥料をたくさん必要とする植物です。
ゴーヤの実がたくさんでき始めると、肥料切れも起こりやすくなります。
ゴーヤのみが10㎝以下までしか生長せず、
裂果してしまうようなことが起こったら、肥料切れのサインです。
摘果をして実の数を制限し、追肥を与えて株の栄養状態をよくします。
・収穫時期をずらす
一度にたくさんの実がなると、株に負担がかかります。
株が早くに弱ってしまうと、収穫時期が短くなります。
一株になる実の数は、常に10個以内にし、
あまりにもたくさん実がついているときは、
形の悪いものを優先的に摘果します。
もったいないように思いますが、
長い期間収穫できた方が最終的に収穫量は多くなります。
ゴーヤは鮮度が落ちやすい野菜です。
一度にたくさんの数を収穫するよりも、
適度な量を長く収穫できた方が調理も楽です。
3.ゴーヤの摘果は必要?
ツルが小さいうちについた実は摘果したほうがよいでしょう。
摘果を行う主な理由は、大きな実を長い期間収穫するためです。
実の大きさや収穫量にこだわらないというのであれば、
摘果はしなくても問題はありません。