ゴーヤ 栄養と効用
ゴーヤは、夏バテ防止に効果的な野菜です。
ビタミンCのほか、たくさんの栄養素を含んでいます。
■ゴーヤ 栄養と効用
・ビタミンC
ゴーヤのビタミンは、数ある野菜の中でも飛びぬけて多く、
ビタミンCが多い果物の代表であるキウイ以上です。
ビタミンCは水溶性のビタミンCで、熱や水に弱いのですが、
ゴーヤのビタミンCだけは、熱を加えても壊れません。
ビタミンCは強い抗酸化作用があり、紫外線や空気中の有害物質によって、
酸化物質ができるのを防ぎ、細胞が老化するのを防ぎます。
ビタミンCにはコラーゲンを生成する作用があります。
コラーゲンは細胞同士をつなぎ止める役割があり、
肌の艶もよくしてくれるんですね。
神経伝達物質のアドレナリンやドーパミンの生成や、
抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成に働き、
ストレスや緊張を和らげてくれます。
鉄分と結びついてヘモグロビンを作る役割を果たすので、
血液が酸素を運ぶ能力を高め貧血を予防します。
ピザやグラタンにもおいしいゴーヤ!
・ビタミンB1
ビタミンB1は水溶性のビタミンで、疲労回復のビタミンと呼ばれています。
炭水化物の代謝を助け、エネルギーに変えてくれる働きを持っています。
脳の働きには炭水化物から分解された糖質が必要です。
ビタミンB1は脳にブドウ糖を届け、
脳の働きを正常に保つ役割を果たしています。
アルツハイマー病の予防に役立つとも言われています。
・ビタミンB2
ビタミンB2は、美容と発育のビタミンと呼ばれています。
炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進し、
エネルギーに変える働きを持っています。
特に、脂質の代謝を活発にしてくれます。
そのため、糖尿病などの生活習慣病を予防し、
ダイエットの効果を高めてくれます。
・葉酸
ビタミンB群の仲間です。
細胞にはDNAがありますが、
葉酸はDNAの合成に欠かせない栄養素です。
・カリウム
細胞の中の余分なナトリウムを身体の外に出してくれます。
高血圧を予防し、むくみを取り除いてくれます。
・カルシウム
身体の中のカルシウムのほとんどは骨の中に蓄えられています。
骨は破壊されたり再生されたりしていますが、
再生されるときに骨を作る材料として活躍します。
また、わずかな量ですが血液や筋肉の中にも存在していて、
止血をしたり神経や筋肉の運動に使われたりしています。
カルシウムは生命活動には欠かせない役割を果たしています。
・鉄
鉄分は75%が赤血球をつくるために使われます。
そのため、貧血を予防するのには欠かせない栄養素です
スライスしてサラダにも美味
・食物繊維
食物繊維は腸の中で水分を含み、便秘を予防してくれます。
また、脂質や糖質の吸収を穏やかにし、
血糖値が急激に上昇するのを防ぐので糖尿病の予防に働きます。
・チャランチン
インスリンとグルカゴンの分泌を促し、
糖尿病の予防に効果を発揮します。
・モモデルシン
ゴーヤの苦みのもととなっている成分です。
胃腸の粘膜を保護し、食欲を増進させます。
コレステロールを下げる効果もあります。
・コロコリン酸
インスリンの分泌を促進するので、糖尿病の予防に効果的です。
■参考