ゴーヤ うどんこ病
ゴーヤなどのウリ科の植物はうどんこ病にかかりやすいです。
ウリ科の中でも、ゴーヤは日当たりのよい場所で育てるため、
うどんこ病の被害が少ないのですが、時期によっては注意が必要です。
うどんこ病にならないための対策は?
また、うどんこ病になってしまった時には、
どのように対処したらよいのでしょうか?
■ゴーヤ うどんこ病
1.うどんこ病とは?
うどんこ病はカビが原因で発生する病気です。
低温で多湿の環境を好みます。
発生する時期は、4月~10月で、17度~25度で発生しやすくなります。
真夏や真冬には発生が治まっていきます。
カビが原因の病気なので、胞子を発生させてどんどん増えていきます。
拡がるのも早いのですが、早い時期に見つけると対処もしやすい病気です。
2.うどんこ病にかかりやすい時期
ゴーヤは、日当たりのよい場所を好む野菜です。
日当たりのよい環境は高温で湿度が低く、
通常はうどんこ病が発生しにくい環境です。
しかし、梅雨時期は日照時間が短く、
葉の多いツル性の植物であるゴーヤは多湿になります。
ゴーヤがうどんこ病にかかるのは、梅雨時期が最も多いのです。
3.うどんこ病の症状
うどんこ病にかかると、
葉にうどんの粉をまぶしたような白い斑点ができます。
白い斑点ができた葉は光合成を行うことができません。
うどんこ病が広がっていくと、光合成による栄養が不足し、
生育不良や、実があまりならない原因になります。
多肥、茂り過ぎの蒸れに注意します
4.うどんこ病の予防
うどんこ病にかからないためには、
まず、株が健康な状態であることが大切です。
連作を避け、土壌の排水をよくし、
多過ぎずに適量の肥料を施した状態で育てます。
その上で、多湿にならないようにします。
ゴーヤはつる性の植物で、どうしても株の内側は蒸れやすくなります。
細いツルを摘芯したり、
余分な葉を取り除いて株の風通しをできるだけ良くしていきます。
5.うどんこ病の対処方法
うどんこ病にかかった時は、
できるだけ早めに対処することが大切です。
葉が一枚だけうどんこ病にかかっているような状態であれば、
病気にかかった葉を取り除きます。
葉には病気の原因になっている、
カビの胞子が付着しているので、畑の外で処分します。
その上で、水に薄めた木酢酢や重層を散布すると、
病気の進行を防ぐことができます。
うどんこ病が株全体に蔓延しているときは、
薬剤を散布する必要があります。
ダニコールなどの殺菌剤が有効です。
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方