摘心とは?
ゴーヤは、摘心すると分岐して茂り、実もつきやすくなります
摘心(てきしん)という言葉を聞いたことがありますか?
ゴーヤをはじめ、野菜や植物を育てる時に使う用語で、
育て方が掲載されている本やインターネットでよく見かける言葉です。
他にも摘心と似たように使われるのが、
ピンチや芯止め、切り戻しなどの言葉です。
これらの用語の意味を知っておくと、
ゴーヤなど植物を栽培する時にとても役立ちます。
ツルレイシとは?
ツルレイシ
ツルレイシという言葉を聞いたことはありますか?
ツルレイシというのは、簡単に言うと野菜のゴーヤのことを指します。
ツルレイシの他にも、ゴーヤやニガウリといった呼び方もあります。
このツルレイシという植物は、どのようなものなのでしょうか。
[ツルレイシとは?]
■ツルレイシとは?
ツルレイシという言葉は聞き慣れなくても、
ゴーヤやニガウリといえば分かりやすいのではないでしょうか。
ちなみにゴーヤとは、沖縄地方で使われている方言の1つです。
つまりツルレイシを沖縄の方言ではゴーヤと呼んでいるのです。
最近ではゴーヤと呼ばれることの方が多くなりましたが、
2001年のドラマ『ちゅらさん』によって、「ゴーヤーマン」が流行る前には、
ニガウリやツルレイシと呼ばれるのが一般的でした。
ツルレイシ、ゴーヤ、ニガウリと呼び方は変わっても、同じ野菜です。
最近では、スーパーなどでは「ゴーヤ」と書かれていることが増えました。
生物学としての呼び名では、ニガウリが使われることが多く、
園芸や農学ではツルレイシと使われることが多いようです。
そのためか、ゴーヤの苗が並んでいるのを見ていると、
苗メーカーにより「ゴーヤ」と書いてあったり、「ツルレイシ」と書いてあります。
人によっては、原種に近いものをツルレイシと呼び、
食用に適したものをゴーヤやニガウリと呼ぶという人もいます。
地域や人によって考え方、呼び方の変え方は色々ですが、
どれも同じものであると考えていても問題はないでしょう。
にゃんもツルレイシが好きです
■ツルレイシは食べられる?
ツルレイシはもちろん食べることができます。
ゴーヤやニガウリと同じですので、実には苦みがありますが、
食欲促進の効果があって夏バテ防止にもなります。
食べ方もゴーヤと同じです。
シンプルにチャンプルーなどの炒めものにしてももちろんおいしいですし、
天ぷらやチップスにしても食べやすくおやつにもできます。
苦みが苦手な場合は、表面のイボを落としたり塩もみしたり、
軽く茹でるなどで苦みを減らうことができます。
また、あまり厚く切らずに薄めに切るのもポイントです。
中のワタにも苦みが含まれるので、スプーンなどでこそぎ落とすと良いです。
ツルレイシは油や肉との相性が良いので、
ワタを抜いたところにミンチ肉を詰めて、
輪切りにして、焼いたり、フライなどにするのもお勧めです。
ご飯にもお酒にも合います。
■ツルレイシを育てる
ツルレイシの育て方も、同じ植物なのでゴーヤと同じです。
同じ時期に植え付けるキュウリやカボチャなどと比べると、
ツルレイシのツルはとても細く弱々しく見えます。
けれどツルレイシは見た目以上に生育旺盛で、
ツルは細くてもどんどん伸びていきます。
真夏になると、夏バテを起こして枯れる野菜が多いですが、
ツルレイシは暑さに負けずにどんどん育ちます。
そのため、できるだけ広いスペースを確保した方が、のびのびと育ちます。
できれば地植えで育てた方が良いですが、植える場所がない場合は、
大きなプランターを使って栽培すると、たくさんの実を収穫することができます。
生育旺盛な特徴を生かし、近年注目されているグリーンカーテンにも適します。
苗から育てたツルレイシは、実が緑のうちに収穫します。
品種によっては、真っ白のままのものや、緑が薄いものなどがあります。
いずれも若どりをして楽しみますが、収穫せずに放っておくとそのうち熟し、
色が黄色やオレンジなどに変化します。
その後、実が割れて真っ赤な種が露出するようになったら、完熟です。
種は洗って乾かし、冷暗所に保管しておくと、翌年にまいて育てることもできます。
最近はツルレイシの品種改良も進んでいるため、F1の品種も増えてきています。
F1品種は、種をとっても親と同じ性質が出にくくなるので、
また苗から育てるか、市販されている種から育てる必要があります。
苗のタグに「F1」という記載がなければ、
種からまた育てることができる可能性が高いです。
種から育てたツルレイシの実を収穫すると、また格別な喜びがあります。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?