緑のカーテン 冬
緑のカーテンは、ゴーヤやアサガオなどつる植物を仕立て、
夏の強い日差しを遮ることができるので、とても人気があります。
緑のカーテンのために、毎年つる性の植物を購入しているという方も、
少なくないのではないでしょうか。
緑のカーテンといえば、夏のものというイメージがありますが、
冬の緑のカーテンもあります。適した植物もご紹介します。
[緑のカーテン 冬]
■冬も緑のカーテンを
夏の緑のカーテンといえば、強い日差しを遮って、
暑さを和らげることが目的となることがほとんどです。
けれど緑のカーテンには、日差しを遮ること以外にも、役立つことがあります。
それは、目隠しの役割です。
家の建っている方角や環境で、周りから中が見えやすいことがあります。
周りからの視線が入らないようにするためには、目隠しが必要となります。
目隠しを作るためには、塀を作ることもありますが、
お金もかかりますし、陰を作ることとなるため、暗くなることがあります。
また、マンションなどの集合住宅では、塀を作るのは難しいことです。
そんな時に役立つのが、緑のカーテンです。
戸建ての住宅の広い範囲を囲うのであれば、生垣などが有効ですが、
ある一部分だけを隠す場合や、集合住宅なら緑のカーテンが便利です。
もちろん、夏と同様に日除けとして使うこともできます。
ただ、アサガオやゴーヤなどの、夏限定の緑のカーテンでは、
冬の目隠しや日除けができません。
冬にも緑のカーテンを作り、年間を通して利用するのがお勧めです。
■冬の緑のカーテンにお勧めの植物
冬も緑のカーテンとして機能させるには、常緑の植物を選ぶ必要があります。
また、毎年一からカーテンを作るよりも、仕立てた後、
数年は剪定などでカーテンを維持できる、多年草の植物がお勧めです。
冬の緑のカーテンとして、お勧めの植物をご紹介します。
・カロライナジャスミン Carolina jessamine
春に黄色い花を咲かせる植物です。
ジャスミンという名前がついているものの、
お茶に利用するジャスミンとは全く別の種類です。
春~秋はよく伸びて生育し、とても旺盛に伸びるので、
広い範囲を覆うにはピッタリです。
つるもあまり太くならず、自由に誘引しやすいのも特徴です。
多少の霜なら、枯れることがないのも、ジャスミンとの大きな違いです。
秋の低温に当たると、それまで濃いグリーンだった厚みのある葉が、
黄色~赤いに紅葉していきます。
紅葉した葉は、そのまま冬を越しますが、春に新芽が出てくると落葉します。
ジャスミンとは全く別のもので、全草に毒が含まれているため、
絶対にお茶などにして口にしないようにします。
・トケイソウ Passion flower
トケイソウは、独特な形の花をつける植物です。
仲間にはオオミノトケイソウという品種があり、
これはパッションフルーツと呼ばれる実をつけます。
ただ、オオミノトケイソウは耐寒性があまり強くなく、
冬は室内に取り込む必要があるため、カーテンにするなら夏場のみとなります。
花を楽しむタイプのトケイソウの中でも、
品種により耐寒性に差があるので、耐寒性の強いものを選びます。
また、耐寒性の強いものも、霜に当てないのが、枯れさせないコツです。
マンションのベランダなど、霜が当たりにくい場所にお勧めです。
・ハニーサックル Japanese Honeysuckle
つる性で、花にも芳香性があり、甘い香りが楽しめるのが、ハニーサックルです。
残念ながら冬には花を咲かせませんが、
初夏~晩夏まで長期間開花するので、夏の緑のカーテンとしても優秀です。
つるの伸びも非常に良く、場合によっては伸びが良すぎるため、
適宜剪定が必要となります。
ハニーサックルの良いところは、
剪定によって花がつかないといったトラブルが少ないことです。
また、花色にも種類があり、好みのものを選ぶことができます。
暖地であれば、確実に戸外での越冬が可能です。
・クレマチス Clematis
クレマチスといえば、冬に葉を落とすイメージが強いですが、
品種によっては常緑の場合があります。
冬の緑のカーテンを作るなら、常緑の品種を選びましょう。
ただし、常緑タイプの品種であっても、
寒冷地など寒い地域では、落葉する場合があります。
■参考
・ゴーヤ 緑のカーテン
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
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