ゴーヤ 雄花と雌花の違い 画像
ゴーヤには雄花と雌花があります
ゴーヤの花は一見同じ小さな黄色い花のように見えますが、
雄花と雌花の違いはなんでしょうか?
画像でその違いを具体的にご紹介しましょう。
■ゴーヤ 雄花と雌花の違い 画像
1.雄花と雌花の形の違い
ゴーヤの花は一見するとみんな同じ黄色い小さな花です。
しかし、よく見てみると、雄花と雌花は形が違うのが分かります。
雄花は中央に黄色い雄しべがあります。
花の下はガクがありますが、
ガクの下は小さな丸いふくらみがあるだけで、
その下は細いツルに繋がっています。
ゴーヤの雌花、後ろ側から
雌花は花の中央に黄緑色の雌しべがついています。
花の下には、小さなゴーヤの赤ちゃんのがついているのが分かります。
雌花の雌しべに雄花の花粉が付くと受粉し、
ゴーヤの赤ちゃんが膨らみ始めてゴーヤの実になります。
2.雄花と雌花の役割
雄花は雄しべに花粉を作り、
雌花は雌しべで雄しべの花粉を受け取って受粉し実をつけます。
ゴーヤのように雄しべと雌しべに分かれていて、
他の花から花粉をもらって受粉することを「他家受粉」といいます。
花の中には、同じ花に雌しべと雄しべがあって、
一つの花の中で受粉を行う「自家受粉」をするものもあります。
自家受粉は確実に自分の子孫を残すことができます。
しかし、自分以外の株から遺伝子を受け取る機会を失ってしまいます。
自然界で生き残るためには、自分以外の株から遺伝子を受け取り、
より強い種を保存し、繁栄させる必要があります。
ゴーヤが雄花と雌花に分かれていて他家受粉を行うのは、
より強くて丈夫な子孫を残すためなのです。
3.雄花と雌花の数の違い
ゴーヤの花をよく見ると、雄花の方が多いことに気が付きます。
ゴーヤの雌花は、ゴーヤの花全体のたった10%しか咲きません。
1割の中から着果したゴーヤたち
4.雄花と雌花の咲く時期の違い
ゴーヤの花の90%は雄花です。
しかも、ある時期まで雌花は全く咲かないのです。
ゴーヤは、短日性植物で夏至(6月下旬頃)を過ぎて、
夜が長くなっていく時期に花芽を分化します。
ですので、夏至を過ぎた頃から雌花が多く咲き始めるはずです。
7月の上旬を迎えるころには、株も大きく生長し、多く着果できます。
株が充実する前に実がなってしまうと、
株がそれ以上生長することができなくなって、
実のなる数が少なくなってしまいます。
株が充分成長したころに雌花が咲き、
たくさんの雄花が用意した花粉が虫によって雌花に運ばれ、
ゴーヤは確実にたくさんの実をつけます。
虫が来ない地域やベランダでは、ゴーヤに人工授粉をしてあげます。
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方
雄花と雌花の咲く時期の違い
の中で、長日条件を持つ作物とありますが、それに続く説明内容は短日条件の説明と思います。
なお、長日条件の説明に「夜の時間より昼の時間が長い…」とありますが、長日条件の意味は「ある時間以上の昼(明期)の長さになれば…」であり、昼の時間が12時間以上という意味ではありません。
よけいなおせっかいとは思いますが、ご確認ください。
ありがとうございます。遅くなりましたが、訂正いたしました。