ゴーヤ酒の作り方
ゴーヤがたくさん収穫できたらゴーヤ種にしましょう
ゴーヤには、体を健康に保つ様々な効能があります。
そろそろゴーヤ料理も飽きてきたという方には、ゴーヤ酒がお勧めです。
ゴーヤをアルコールに漬けるだけの簡単なものですが、
ゴーヤの苦みと旨み、栄養がアルコールに溶けだし、最高の健康ドリンクになります。
ゴーヤ酒にすることで、冬でもゴーヤの風味を楽しむことができますよ。
■ゴーヤ酒の作り方
ゴーヤ酒には2通りの作り方があります。
1つは砂糖が入ったもの、もう1つは砂糖が入っていないものです。
どちらでもお好みの味の方にチャレンジしてみてください。
・材料(砂糖あり)
ゴーヤ……1.5kg
氷砂糖……500g
泡盛(あるいはアルコール度数43度以上のアルコール類)……3.6リットル
・作り方(砂糖なし)
1.保存瓶を熱消毒かアルコール消毒し、完全に乾燥させておく。
2.ゴーヤのヘタとワタ、種を取り除いてさっと洗い、1cm幅に切る。
3.キッチンペーパーなどでゴーヤについている水気をふき取る。
4.保存瓶にゴーヤを半分入れ、その上に氷砂糖、ゴーヤ、氷砂糖の順に入れていく。
5.ゴーヤと氷砂糖が入ったら、泡盛を注ぐ。
6.冷暗所に置いておく。
7.時々中をかき回し、砂糖が溶けるようにする。
8.1ヶ月後くらいから飲めるようになるが、3ヶ月ほど置いた方が熟成する。
・材料(砂糖なし)
ゴーヤ……瓶に入るだけ
泡盛(あるいはアルコール度数43度以上のアルコール類)……ゴーヤが浸かるくらい
・作り方(砂糖あり)
1.保存瓶を熱消毒かアルコール消毒し、完全に乾かしておく。
2.ゴーヤのヘタとワタ、種を取り除いて洗い、1cmくらいの幅に切る。
3.ゴーヤの水気をふき取ったら、瓶の中に入れる。
4.ゴーヤがひたひたになるくらいまで泡盛を注ぐ。
5.2週間後から飲めるが、1ヶ月後、3ヶ月後にはさらにおいしくなる。
ゴーヤの旨みと効果を冬にも味わえます
◎さらなる苦みと効能
ゴーヤ酒はゴーヤの風味と栄養素がしっかりと溶けだしているので、けっこう苦いです。
熟成させる期間が長くなると、苦みが和らいで味が丸くなります。
作り方では、ワタと種を抜いた方法を書いていますが、
さらにゴーヤ丸ごとの栄養と風味を生かしたいという人には、
ワタと種を抜かない方法もお勧めです。
表面をさっと洗って水気をふき取り、ヘタを取ったゴーヤを、
そのまま1cm~3cmほどの幅に輪切りにします。
それをそのまま瓶に入れて酒に漬ける方法です。
ゴーヤはワタと種にも栄養がたっぷり含まれています。
ゴーヤ酒の苦みも強くなるので、苦いのが好みの方はチャレンジしてみてください。
◎砂糖あり?なし?
氷砂糖を入れる方法と入れない方法がありますが、これは完全に好みの問題です。
氷砂糖を入れる場合、出来上がったゴーヤ酒には当然甘みがついています。
これが苦手という方もいるので、砂糖なしでも問題はありません。
また、ゴーヤ酒は料理に使うこともできます。
この場合、砂糖が入っていると味の邪魔をすることがあるので、
砂糖なしで作った方が無難です。
もし飲用と料理用と両方に使う場合は、砂糖なしを作っておいて、
ドリンクとして飲む時にハチミツやシロップなどを入れて甘みを足すようにします。
◎ゴーヤ酒の飲み方
ゴーヤ酒は薬用酒のようなものなので、
1日に盃1杯くらい飲むと健康に良いとされています。
基本的には健康に良いものですが、
アルコールも摂取しすぎると体に悪いので注意しましょう。
ゴーヤ酒は苦いが強い場合があるので、飲む時はロックやストレートよりも、
炭酸などで割った方が飲みやすくなります。
お好みの柑橘系のジュースなどと混ぜてカクテルにするのもオシャレです。
甘みの強いフルーツジュース系も合いますし、
キリッとした風味を足すなら生絞りのレモンやスダチ、カボスも合います。
同じ沖縄出身のシークヮーサーと合わせると、南国気分に浸れます。
ゴーヤの苦みを無理に甘さで誤魔化すのですはなく、
ジュースを加えて調和させることで、おいしいドリンクに変身します。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
ゴーヤ 育ちが悪い
ゴーヤを何度も育てているのに、今年だけうまく育たない! ことがあります
基本に忠実にゴーヤを育てても、育ち具合が悪く実の収穫が少ないということも。
近所と比べると、なんだか自分の家のゴーヤだけが育ちが悪い……などなど。
そういった場合、もしかすると原因は水やりや日照だけではないかもしれません。
日当たりが悪かったり、水やりが足りない、
あるいは多すぎて根腐れしているということもあるかもしれません。
他にも根詰まりを起こしているといったことも原因としては考えられます。
けれど毎年同じ育て方をしているのであれば、こういったことは起きにくくなります。
実は、何年もゴーヤを育てている場合こそ、起こる生育不良があるのです。
ここでは、そういった生育不良の原因をご説明します。
[ゴーヤ 育ちが悪い]
■育苗に注意する
家庭菜園でゴーヤを育てる時、育てる株数が少なかったりすると、
お店で苗を購入して育てる方が多いかと思います。
けれど何度もゴーヤを育てていると、種から育ててみようかなという気持ちになり、
自分で育苗した苗を定植して育てようと思うこともあります。
そういった場合、育苗した苗が不良苗となってしまい、
その後の生育に影響している可能性があります。
種から育てる時の注意点はいくつかありますが、
その中で注意が必要なのが、種を乾燥させないということです。
発芽したばかりのゴーヤは、根がまだ未発達なため、
水が切れるとすぐに萎れてしまいます。
けれど本葉が出たあたりからは、
いつも土が湿っているという状態では徒長の原因になります。
特に夜間に土が湿っていると、徒長しやすくなるので注意します。
徒長した苗はひょろひょろとしていて、その後の生育がうまくいきにくいです。
がっしりとした良い苗に育てることが、良い実を収穫するために必要なのです。
ゴーヤの種は、自己採取だけでなく、
数年ごとに販売されている種にすると安心です
■土壌消毒をする
毎年、ゴーヤを育てている場合、
だいたい同じ場所でゴーヤを育てることが多くなるかと思います。
グリーンカーテンとして育てているのなら、毎年同じ場所で育てることになるでしょう。
ゴーヤは連作障害が出にくいと言われますが、絶対に出ないのではありません。
何年も同じ場所で育てることで、センチュウ被害が起きやすくなったり、
土の中の肥料のバランスが悪くなり、生育不良になることもあります。
ゴーヤは頑健な植物ではありますが、毎年同じ場所で育てたいのであれば、
ある程度の対策はしておいて損はありません。
センチュウ予防となる植物を植える、土壌消毒をする、
土の肥料濃度をチェックしてから土作りをするなど、できることはたくさんあります。
地植えで育てている場合だけでなく、
プランターなど容器で育てている場合も同じように土に注意します。
毎年新しい培養土を購入して使っているのであれば良いのですが、
ゴーヤ栽培に使った土を再利用して使う場合は注意します。
土を再利用する時は、必ず消毒などをしてから使います。
また、培養土を使っている場合であっても、不必要なほど元肥を加える方がいます。
培養土にはすでに元肥が入っているものが多いです。
ゴーヤ栽培の場合は、栽培中は多肥にしないことが大切です。
特に栽培初期は、肥料が多すぎるとツルボケ状態になることも多く、良くありません。
肥料が多すぎて土の肥料濃度が高くなり、根が傷み生育が悪くなることもあります。
土を中和するための苦土石灰も、必要以上に土に加えると、
土がアルカリに傾いてしまいます。
古土を再利用する場合は苦土石灰を加えますが、市販されている培養土の場合は、
すでに酸度も調整されているので、苦土石灰は不要です。
ゴーヤを栽培した容器も洗っておきます
■容器も消毒する
プランターや鉢などでゴーヤを育てている場合、
毎年同じ容器を使ってゴーヤを育てているのであれば要注意です。
ゴーヤがかかりやすい病気の原因となる菌が土に含まれている場合、
その土が入っていたプランターなどにも菌が付着している可能性があります。
この菌が生き残っていると、次にまたゴーヤを育てた時に、
病気にかかる可能性が高くなります。
プランターの用土を消毒し用土再生材を加えるとともに、
ゴーヤを育てる容器も、洗って消毒しておくと良いでしょう。
■品種を確認する
ゴーヤは固定種と呼ばれる品種が多いのですが、中にはF1種もあります。
最近では家庭菜園で育てやすいようにと、
品種改良された品種の苗も簡単に購入できるようになってきました。
苗を買って育てるだけなら問題ありませんが、
種をとって翌年も栽培するとなると話が変わります。
固定種であれば、種をとって翌年にその種を使って育てれば、
親と同じものが収穫できるはずです。
ところがF1種の場合は、種をとって育てても、
親と同じ性質にはならないことが多いのです。
種の状態によっては、どれだけ注意して育てていても、
生育が悪く実があまりつかないこともあります。
種をとりたいのであれば、育てているゴーヤの品種を確認します。
販売されているゴーヤの苗についているタグに、
「F1」や「一代交雑(交配)」という記載があったら、種をとっても同じものは育ちません。
種の採取は、完熟してからが良い種が採れます
■完熟してから種を採る
育てているゴーヤから種をとり、
毎年その種を使って育てている場合、種自体が不良だと生育が悪くなります。
基本的に食べるために収穫するゴーヤの実は未熟果です。
ゴーヤは熟すと黄色くなり、最終的には裂果して中の種が見えるようになります。
完熟状態になったゴーヤは、ワタもオレンジ~赤い色に変わるため、
種の表面も赤っぽくなっています。
こうなるまで熟した実の種であれば、
しっかりと熟しているため、翌年も育てることができます。
未熟な種でも発芽して生育することもありますが、
やはり熟した種に比べると育ちが悪くなることが多いです。
種を採る時は、しっかりと熟させた種を採るようにし、
キレイに洗った後は乾燥させて保存しておきます。
採取した時には赤かった種も、
種の表面を洗ってキレイにすると、白っぽい色になります。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
ゴーヤ 花言葉
夏バテ予防に効き、美味しいので大人気です。
今ではスーパーに普通に並んでいるゴーヤですが、
20年前は本州ではあまりメジャーな野菜ではなかったのです。
今やグリーンカーテンに最適な植物ということで栽培するかたも増えました。
そんなゴーヤの花は、小ぶりで明るい黄色をしています。
雄花と雌花が分かれていて、
雌花の付け根は開花の頃からふくらんでいます。
この黄色い花には、どのような花言葉がついているのでしょうか。
ゴーヤの雌花
ゴーヤの雄花
[ゴーヤ 花言葉]
■ゴーヤの花言葉
ゴーヤは生育が旺盛で、グリーンカーテンに向き、真夏の暑さに強い植物です。
そのため、頑丈な作りの植物と思われることも多いのですが、
あまり強そうな作りではありません。
ツルは細く、同じウリ科のキュウリやスイカなどに比べると、弱々しく見えます。
ツルの太さに合わせて、葉もそれほど大きくはありません。
これもキュウリなどの方がよほど大きい葉をしています。
想像しているより細いツルに小さい葉をしているので、花も大きくはありません。
スイカやカボチャのように大きめの花が咲くわけでもなく、
黄色い星形をした可愛らしい花がちょこんと咲くだけです。
ほとんど目立つこともなく咲く花ですが、花言葉はちゃんとつけられています。
ゴーヤの花言葉は「強壮」です。
小さな花にそぐわないほど強い言葉ですが、
ゴーヤの効能を考えれば、納得できます。
強壮とは、強くて健康なことですね。
ゴーヤ自体も生育が旺盛でとても強く、丈夫で健康に育ちますが、
ゴーヤを食べることで、私たちの体は強く健康になることができます。
そう考えると、強壮という花に見合わない言葉も、しっくりします。
ウリズン(シカクマメ)
フーチバー(ヨモギ)
■沖縄野菜の花言葉
沖縄にはゴーヤ以外の野菜もたくさんあります。
本州ではあまり目にしないものもありますし、
名前が違うだけでよくみかけるものもあります。
沖縄で古くから食べられてきた野菜にも、花言葉がつけられています。
ウリズン(シカクマメ)=思いやり
ハンダマ(金時草、水前寺菜):独創的、感謝の気持ち
ニガナ:質素
フーチバー(ヨモギ)=幸福、平和、平穏、夫婦愛
ナーベラー(ヘチマ)=悠々自適、ひょうきんな
聞いたことも見たこともない野菜はありますか?
どれも沖縄では普通に食べられている野菜です。
ヨモギは蓬餅のイメージが強く野菜という感じが少ないかもしれません。
けれど沖縄では、じゅーしーという炊き込みご飯の具として入れたり、
沖縄そばのトッピングとして使われる、れっきとした野菜なのです。
ナーベラー(ヘチマ)
ヘチマも、食べる習慣のある地域はほとんどありません。
どちらかというと、実を大きく育ててタワシにしたりと、
実用的に使うことの方が多いかと思います。
沖縄料理に使われるヘチマは、特別な品種ではなく、若どりした実を使います。
皮を剥いて切って茹でた後、水気をよく切って、
ドレッシングや味噌ダレなどで和えて食べます。
他にも、色々な野菜と一緒に味噌で炒め煮にした料理もあります。
暑い沖縄で健康に過ごすために食べ続けられている野菜を食べれば、
今年の猛暑も乗り切れそうです。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?