群星 汐風 島風など
いろいろなゴーヤをご紹介します
■群星 汐風 島風などの特徴と育て方
・群星(むるぶし)
・沖縄県農業研究センターが平成4年に育成した品種です。
・雌花の着生が多い品種です。
・果実の形は紡錘形で、長さは25~35cmになります。
・果実の色は濃い緑色をしています。
・果実のとげは鋭い品種です。
・沖縄県内での普通栽培と半促成栽培に適した品種です。
・汐風(しおかぜ)
・沖縄県農業研究センターが平成7年に育成した品種です。
・果実の形は紡錘形で、長さは25~35cmになります。
・果実の色は濃い緑色をしています。
・果実のとげは鋭い品種です。
・普通栽培と半促成栽培に適した品種です。
・島風
・沖縄県農業研究センターが平成14年に育成した品種です。
・果実の形は紡錘形で、長さは25~35cmになります。
・果実の色は鮮やかな濃い緑色をしています。
・果実のとげはあまり鋭くなく、とげの大きさは小さめの品種です。
・普通栽培に適した品種です。
・夏盛
・沖縄県農業研究センターが平成8~18年に育成した品種です。
・雌花の着生が多い品種です。
・果実の形は紡錘形で、長さは25~35cmになります。
・果実の色は濃い緑色をしています。
・果実のとげは鋭い品種です。
・施設での普通栽培に適した品種です。
・白長れいし
・平成8年までサカタのタネで販売されていた品種です。
・果実の長さは20~30cmになります。
・独特の苦みは少なく、食べやすいゴーヤです。
・ウッチャボルダエ
・プチレイシとも呼ばれる品種のゴーヤです。
・棚よりも、観賞用や垣根用として売られているゴーヤで、苦みがかなり強い品種です。
・果実は3~5cmの長さで、太さは3センチ前後です。
・垣根用の品種ということもあり、子ヅル孫ヅルがよく出る品種です。
・カックロール
・バングラデシュが原産の品種です。
・カックロールは雌雄意株ですので、雄株と雌株をそれぞれ育てないと結実しません。
・すずめゴーヤに似てミニサイズの果実ですが、とげは小さく鋭く均一です。
・日本のゴーヤより苦みが少ない品種です。
・2色マジックゴーヤ
・果実の長さは25cm前後、重さは300グラム前後になります。
・未熟果は濃い緑色をしています。もちろん食べられます。
・完熟果は橙色をしています。
他のゴーヤと違いだいだい色になった完熟果も食べられます。
・完熟果を食べる時は、果実がの緑色からだいだい色へ、
半分くらい変わったころに収穫しましょう。
・完熟果は、完全にだいだい色に変化してから、
2,3日のうちに食べ切るとおいしくいただけます。
・未熟果も完熟果もサラダや炒め物などに利用できます。
ゴーヤの料理も楽しみですね
2001年NHK「連続テレビ小説」の「ちゅらさん」が放送され、
同時に様々な沖縄料理が放送を通じて国内に紹介され、
ゴーヤーマンもでてきました。
「ちゅらさん」が放送される前まではゴーヤは、
沖縄や九州限定の夏野菜でした。
「ちゅらさん」のおかげでゴーヤは、
夏野菜として市民権を得たといっても過言ではありません。
国内・国外のゴーヤを集めると300種ほどになるといわれています。
国外では、タイ、ベトナム、オーストラリア、インド、ネパール、
などの地域でもゴーヤが生産され、食べられています。
国外にもあの独特な苦みのあるゴーヤを食べている人たちがいる!
この事実に、世界の広さを感じませんか?
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
太れいし
太れいし
太れいしは、暑さに強い品種なので、「緑のカーテン」におすすめのゴーヤです。
独特の苦みもあり、健康にも良いと評判です。
■太れいし特徴と育て方
1.太れいし 特徴
・果実は鮮やかな緑色です。
・果実の長さは15cm前後になります。
・実ぞろいがゴーヤの中では特によい品種です。
・着果のよい品種で、収穫初期から収量が上がります。
*販売業者:タキイ
2.太れいし 育て方
・根張りのよい株を作るために、本葉が3~4枚になるころ定植します。
定植する際、徒長していない元気な苗を選びます。
・暑さには強いですが、寒さには弱いので、
最低気温が17度以上を目安に播種時期を決めます。
・収穫の最盛期あたりでは水分を多く必要としますので、水やりは定期的にします。
・追肥は1つ目の果実の収穫あたりから始めますが、草勢に合わせて行いましょう。
・ミツバチなどの自然交配が望めない場合、午前中に人工授粉をしましょう
・果長が15cm前後になったら、収穫時期です。大きくなりすぎる前に収穫します。
3.太れいし 適作型
適作型は、「さつま大長レイシ」と同じです。
4.太れいし 食べ方
・若い実は独特の苦さを持っていますので、油いためや酢の物などで召し上がれます。
・苦みを抑えて食べたい方は、下ごしらえをしてから調理してください。
・太れいしの薄切りの下ごしらえ方法:薄切りした後、水に5分程度さらしたら完了です。
・太れいしの厚切りの下ごしらえ方法:お好みの厚さに太レイシを切り、
塩を振り、軽くもんで5分ほど置きます。その後、水に5分ほどさらしたら完了です。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
純白苦瓜 特徴と育て方
沖縄産の純白苦瓜は、
島心よりも大型の実をつけることもあります
実の表面はツンツンとがっておらず、滑らかですが、
島心と一番違うのは、真っ白な実をつけるところです。
■純白苦瓜 特徴と育て方
1.純白苦瓜 特徴
・苦味が他のゴーヤの品種より少ないゴーヤです。
・果実の色は、真っ白です。
・果実は長さが25~30cmで、直径は10cm前後、重さが400g前後、
時には700g近くまで大きくなることもあります。
*販売業者:フタバ種苗
2.純白苦瓜 育て方
・純白苦瓜の生育適温は18~30度ですが、
発芽の適温は高めの25~30度ですので、発芽までの温度管理を忘れずに。
・大きな実をつける品種なので、本葉が2~3枚の頃に定植し、
根の張りがよくなるよう育てます。株間を2~3mにします。
畑の気温が18度以下の場合は、マルチなどで保温と活着を促進させます。
・追肥は、収穫の始まるころから株の勢いを見て、適宜やります。
・収穫が始まると、水分不足になりやすいので、
株の様子や天候を見つつ、水管理をします。
・過繁茂になったら、あまり日光が当たらない葉から摘み取り、
日の当たり方や風通しなどよくしましょう。
・果実の長さ25cmを目安に収穫します。
一つ一つの実が大きくなる品種なので、
雌花のうちからどこに実があるかチェックし、確実に収穫していきます。
美しいゴーヤです
3.純白苦瓜 適作型
適作型は、「島心」と同じです。
4.純白苦瓜 食べ方
・下処理は他のニガウリと同じでワタと種を取ります。
・苦みが少ないので、薄切りにした純白苦瓜を氷水にさらし、
マヨネーズやドレッシングなどでどうぞ。
・薄切りにして、溶き卵と一緒にすまし汁の具材としても涼しげでおいしくいただけます。
・薄切りの純白苦瓜とツナを塩コショウで炒め、ゴーヤーチャンプルー風に卵でとじ、
おかか醤油で味を調え、いろどりであさつきを少々ちらして小鉢に。
・苦みをさらになくしたい方には、ワタ抜き後、
薄切りにした純白苦瓜に塩をふりかけ、10分ほど放置します。
水分が出ますが、絞らずにさっと湯通しし、
氷水にさらしてシャキッと仕上げる方法があります。
・上記の下ごしらえをしたのち、小鉢に盛り、ポン酢におかかをのせると、
お手軽で美味しい小鉢ができます。
ポン酢とおかか和えの他に、さっぱり系のドレッシング、
青しそや梅肉ドレッシング、シーザーサラダ、中華風などで、
和えてもおいしく簡単にいただけます。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
島心 特徴と育て方
苦みも控えめで、ゴーヤが苦手でもサラダ、チャンプルにも美味しいです。
樹勢も安定し着果も良いのでお勧めです。
■島心 特徴と育て方
1.島心 特徴
・とがっている部分から痛む心配がないゴーヤです。
・果実の色は、明るい緑色です。
・果実は長さが25~30cmで、直径は10cm前後、重さが400g前後、
時には600g近くまで成長する実をつけます。
* 販売業者:タキイ、フタバ種苗
2.島心 育て方
・島心の生育適温は18~30度で、発芽の適温は高めの25~30度なので、
発芽までの温度管理に気をつけましょう。
・本葉が2~3枚の頃に定植します。株間を2~3mにします。
畑の気温が18度以下の場合は、ポリマルチなどで保温と活着を促進させます。
・追肥は、収穫の始まるころから株の勢いを見て与えます。
・収穫が始まると、水分不足になりやすくなります。
株の様子や天候を見つつ、水管理をします。
・過繁茂になってしまった場合は、風通しや、葉に日光がよく当たるよう、
あまり日光が当たらない葉を摘みとります。
・果実が25cmを超えたら収穫します。
一つ一つの実が大きくなる品種なので、収穫し忘れに注意します。
・自根で連作すると、ツル割れ病など発生しやすくなります。
こういった場合は、接木苗の利用をお勧めします。
連作栽培のときは、接ぎ木苗を使うと安心です
3.島心 適作型
適作型は参考資料としてご活用ください。
・冷涼地栽培
播種は4月下旬~7月初め(ただし5月中旬までは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は6月下旬~9月末まで見込めます。
・中間値栽培
播種は4月初め~7月中旬(ただし4月中旬までは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は5月下旬~10月初めまで見込めます。
・暖地ハウス栽培
播種は3月中旬~7月下旬(ただし4月初旬までは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は5月中旬~10月中旬まで見込めます。
・暖地露地栽培
播種は2月中旬~8月下旬(ただし3月初めまでは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は4月中旬~11月中旬まで見込めます。
4.島心 食べ方
・苦みが少なめの品種なので、薄切りでそのままサラダに、
厚切りで汁物や炒め物の具材として、おいしくいただけます。
・ゴーヤチャンプルの苦みが嫌いなかたでも、
ほど良い苦みが魅力になる味わいです。
・加熱した料理でもビタミン類がたくさんとれるのが魅力です。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
すずめゴーヤ 特徴と育て方
すずめゴーヤ
すずめゴーヤはミニゴーヤとも呼ばれています。
沖縄ゴーヤの品種の一つで、
すずめのように小さな実をつけるかわいいゴーヤです。
すずめのように小さい、つまり掌にのる大きさのゴーヤなので、
何個かあっても食べ切れる大きさなのが嬉しいところです。
■すずめゴーヤ 特徴と育て方
1.すずめゴーヤ 特徴
・果実の重さが30g前後の手のひらに乗るくらい小さな、小型ゴーヤです。
・果実の色は、濃い緑色をし、果実を多く付ける品種です。
・果実のとげは大小さまざまですがとがっています。
・苦みが比較的ある品種ですが、食べられます。
・小さい実が多くつくので、縁側などに日よけ棚を作り観賞用に楽しめます。
*販売業者:フタバ種苗
2.すずめゴーヤ 育て方
span style="color:#006500;">ネット栽培-畝に支柱を立てネットをかけ、ゴーヤを絡ませて栽培する方法
棚栽培-しっかりした棚を作り、その棚にゴーヤを絡ませ栽培する方法
地這栽培-地面を這わして栽培する方法<
どの方法でもこのすずめゴーヤは育てることができます。
・すずめゴーヤの生育適温は18~30度ですが、
発芽の適温は25~30度ですので、発芽するまでの温度管理が重要です。
・本葉が2~3枚になった頃に定植します。株間を2~3mにして植えます。
畑の気温が18度を下回る場合は、ホットキャップや小型トンネルなどを利用して、
保温と活着を促進させましょう。
・追肥は、収穫の始まるころから、株の勢いを見つつ、行います。
・収穫が始まると、毎日水やりをしていても水分不足になることがあります。
株の様子や天候を見つつ、水管理を行ってください。
・葉が生い茂りすぎた場合は、風通しや、それぞれの葉に日光がよく当たるよう、
日光を遮っている葉や密生している部分を摘みます。
・開花して2週間前後で収穫します。小さい実なので、収穫し忘れに注意します。
・すずめゴーヤなどのゴーヤはウリ科の作物です。
ウリ科の作物を連作するか、あるいは酸性土壌の畑では、
土壌にフザリウム菌が多くなる傾向があります。
フザリウム菌に作物が感染すると、初期は感染した部位がしおれるくらいですが、
日が経つにつれツル割れ病などの障害が発生し、
結果的に枯れたり収穫が減ったりします。
すずめゴーヤなどのウリ科の作物を連作したい場合は、
フザリウム菌に強い接木苗の利用をお勧めします。
少し苦みがあって美味しいです
3.すずめゴーヤ 適作型
適作型は参考資料としてご活用ください。
・冷涼地栽培
播種は4月下旬~6月上旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は6月末にスタートし、9月ごろまで見込めます。
・中間値栽培
播種は4月初め~7月中旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は5月末にスタートし、9月ごろまで見込めます。
・暖地栽培
播種は3月中旬~7月中旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は5月中旬にスタートし、10月中旬ごろまで見込めます。
・沖縄県
播種は2月中旬~8月中旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は4月中旬にスタートし、11月中旬ごろまで見込めます。
4.すずめゴーヤ 食べ方
・実は小さくてもちゃんとワタや種が入っていますので、種子を取り除き料理します。
・苦みが強い品種なので、水にさらしたり、軽く塩もみするなど、
下処理をするとおいしくいただけます。
・すずめゴーヤと玉ねぎスイートコーンのかき揚げや野菜炒めを始め、
ゴーヤチャンプルーなどの炒め物などでもおいしいです。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?