島心 特徴と育て方
苦みも控えめで、ゴーヤが苦手でもサラダ、チャンプルにも美味しいです。
樹勢も安定し着果も良いのでお勧めです。
■島心 特徴と育て方
1.島心 特徴
・とがっている部分から痛む心配がないゴーヤです。
・果実の色は、明るい緑色です。
・果実は長さが25~30cmで、直径は10cm前後、重さが400g前後、
時には600g近くまで成長する実をつけます。
* 販売業者:タキイ、フタバ種苗
2.島心 育て方
・島心の生育適温は18~30度で、発芽の適温は高めの25~30度なので、
発芽までの温度管理に気をつけましょう。
・本葉が2~3枚の頃に定植します。株間を2~3mにします。
畑の気温が18度以下の場合は、ポリマルチなどで保温と活着を促進させます。
・追肥は、収穫の始まるころから株の勢いを見て与えます。
・収穫が始まると、水分不足になりやすくなります。
株の様子や天候を見つつ、水管理をします。
・過繁茂になってしまった場合は、風通しや、葉に日光がよく当たるよう、
あまり日光が当たらない葉を摘みとります。
・果実が25cmを超えたら収穫します。
一つ一つの実が大きくなる品種なので、収穫し忘れに注意します。
・自根で連作すると、ツル割れ病など発生しやすくなります。
こういった場合は、接木苗の利用をお勧めします。
連作栽培のときは、接ぎ木苗を使うと安心です
3.島心 適作型
適作型は参考資料としてご活用ください。
・冷涼地栽培
播種は4月下旬~7月初め(ただし5月中旬までは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は6月下旬~9月末まで見込めます。
・中間値栽培
播種は4月初め~7月中旬(ただし4月中旬までは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は5月下旬~10月初めまで見込めます。
・暖地ハウス栽培
播種は3月中旬~7月下旬(ただし4月初旬までは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は5月中旬~10月中旬まで見込めます。
・暖地露地栽培
播種は2月中旬~8月下旬(ただし3月初めまでは保温が必要)、
定植は本葉が2~3枚で行い、収穫は4月中旬~11月中旬まで見込めます。
4.島心 食べ方
・苦みが少なめの品種なので、薄切りでそのままサラダに、
厚切りで汁物や炒め物の具材として、おいしくいただけます。
・ゴーヤチャンプルの苦みが嫌いなかたでも、
ほど良い苦みが魅力になる味わいです。
・加熱した料理でもビタミン類がたくさんとれるのが魅力です。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
すずめゴーヤ 特徴と育て方
すずめゴーヤ
すずめゴーヤはミニゴーヤとも呼ばれています。
沖縄ゴーヤの品種の一つで、
すずめのように小さな実をつけるかわいいゴーヤです。
すずめのように小さい、つまり掌にのる大きさのゴーヤなので、
何個かあっても食べ切れる大きさなのが嬉しいところです。
■すずめゴーヤ 特徴と育て方
1.すずめゴーヤ 特徴
・果実の重さが30g前後の手のひらに乗るくらい小さな、小型ゴーヤです。
・果実の色は、濃い緑色をし、果実を多く付ける品種です。
・果実のとげは大小さまざまですがとがっています。
・苦みが比較的ある品種ですが、食べられます。
・小さい実が多くつくので、縁側などに日よけ棚を作り観賞用に楽しめます。
*販売業者:フタバ種苗
2.すずめゴーヤ 育て方
span style="color:#006500;">ネット栽培-畝に支柱を立てネットをかけ、ゴーヤを絡ませて栽培する方法
棚栽培-しっかりした棚を作り、その棚にゴーヤを絡ませ栽培する方法
地這栽培-地面を這わして栽培する方法<
どの方法でもこのすずめゴーヤは育てることができます。
・すずめゴーヤの生育適温は18~30度ですが、
発芽の適温は25~30度ですので、発芽するまでの温度管理が重要です。
・本葉が2~3枚になった頃に定植します。株間を2~3mにして植えます。
畑の気温が18度を下回る場合は、ホットキャップや小型トンネルなどを利用して、
保温と活着を促進させましょう。
・追肥は、収穫の始まるころから、株の勢いを見つつ、行います。
・収穫が始まると、毎日水やりをしていても水分不足になることがあります。
株の様子や天候を見つつ、水管理を行ってください。
・葉が生い茂りすぎた場合は、風通しや、それぞれの葉に日光がよく当たるよう、
日光を遮っている葉や密生している部分を摘みます。
・開花して2週間前後で収穫します。小さい実なので、収穫し忘れに注意します。
・すずめゴーヤなどのゴーヤはウリ科の作物です。
ウリ科の作物を連作するか、あるいは酸性土壌の畑では、
土壌にフザリウム菌が多くなる傾向があります。
フザリウム菌に作物が感染すると、初期は感染した部位がしおれるくらいですが、
日が経つにつれツル割れ病などの障害が発生し、
結果的に枯れたり収穫が減ったりします。
すずめゴーヤなどのウリ科の作物を連作したい場合は、
フザリウム菌に強い接木苗の利用をお勧めします。
少し苦みがあって美味しいです
3.すずめゴーヤ 適作型
適作型は参考資料としてご活用ください。
・冷涼地栽培
播種は4月下旬~6月上旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は6月末にスタートし、9月ごろまで見込めます。
・中間値栽培
播種は4月初め~7月中旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は5月末にスタートし、9月ごろまで見込めます。
・暖地栽培
播種は3月中旬~7月中旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は5月中旬にスタートし、10月中旬ごろまで見込めます。
・沖縄県
播種は2月中旬~8月中旬、定植は本葉が2~3枚で行い、
収穫は4月中旬にスタートし、11月中旬ごろまで見込めます。
4.すずめゴーヤ 食べ方
・実は小さくてもちゃんとワタや種が入っていますので、種子を取り除き料理します。
・苦みが強い品種なので、水にさらしたり、軽く塩もみするなど、
下処理をするとおいしくいただけます。
・すずめゴーヤと玉ねぎスイートコーンのかき揚げや野菜炒めを始め、
ゴーヤチャンプルーなどの炒め物などでもおいしいです。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
沖縄中長レイシ 特徴と育て方
沖縄中長レイシ(おきなわちゅうながれいし)は、
沖縄県に昔からある品種(在来種)で、固定種のゴーヤです。
沖縄中長レイシの果実の形状は、
短くて太い「沖縄あばし苦瓜」と細長い「さつま大長れいし」の中間くらいです。
■沖縄中長レイシ特徴と育て方
1沖縄中長レイシ 特徴
・果実は濃い緑色をしていて、独特の苦みがあります。
・果実は20~30cm前後に育ちます。果実の太さは、直径5センチ前後です。
・病気や害虫に強い品種ですが、寒さに弱いので、
極端な早撒きや早植えは避けてください。
*販売企業:野口のタネ、中原採取場株式会社など
2. 沖縄中長レイシの育て方
・ゴーヤは全般的に暑さに強く、寒さに弱い作物です。
沖縄中長レイシの発芽の適温は、25~30度です。
発芽の適温を保てるような環境を用意し、育てましょう。
・生育適温は18~30度前後です。
気温が30度を超えるようなときは霧吹きや、
水撒きアタッチメントの「霧モード」を使って、葉の表面や裏側に水をかけます。
暑さをうまく乗り切れるように世話をすると、収穫時期が延びます。
・ポットで苗を育ててから定植するときは、本葉が2~3枚の若い苗を定植します。
・土壌への適応性のある品種です。生育後半の株の疲労を回避したい場合は、
あらかじめ水はけがよく、日光が十分にあたる圃場に畝を作り、育てましょう。
・生育が旺盛です。収穫が最盛期でもそれぞれの葉に日光が当たるよう、
株間を広く(100~150cm)とって定植します。
・それぞれの葉によく直射日光が当たるように棚づくりをします。
・良品の果実を継続して収穫するために、収穫が始まるころから追肥を始めます。
追肥は、株の勢いを見つつ、適宜行ってください。
・収穫が始まってからは、乾燥しすぎると収量が落ち、株も弱りますので、
水やりは株の状況を見つつ、行います。
・果実の長さが25センチ前後になったら収穫適期です。
実が大きくなりすぎると株の勢いが落ち、
収量が落ちる原因にもなりますので、注意します。
去年作った、あばしゴーヤと長ゴーヤ(右)
3. 沖縄中長レイシ 適作型
適作型は参考資料としてご活用ください。
・冷涼地栽培
北海道や東北地方や高地の栽培の目安です。
播種は4月下旬~5月上旬、定植は5月下旬~6月上旬、
収穫は7月初め~7月下旬にスタートし、9月末まで見込めます。
・中間値栽培
冷涼地栽培と暖地栽培以外の地域での栽培の目安です。
播種は3月下旬~4月上旬、定植は4月下旬~5月中旬、
収穫は6月上旬~7月初めにスタートし、9月末~10月末まで見込めます。
・暖地栽培
九州南部、四国沿岸、瀬戸内沿岸、東海~九十九里沿岸での栽培の目安です。
播種は1月上旬~3月下旬、定植は2月初旬~4月中旬、
収穫は4月初め~6月初旬にスタートし、7月末~9月末まで見込めます。
・暖地露地栽培
播種は1月上旬~3月下旬、定植は4月下旬ごろまでに終わらせ、
収穫は6月上旬にスタートし、9月末まで見込めます。
ゴーヤの肉詰めは、ツマミにも子供たちのおかずにも好評
4. 沖縄中長レイシの食べ方
・輪切りにして塩コショウで下味をつけた豚挽き肉を詰め、
フライにするとおいしくいただけます。からしやソースをつけてどうぞ。
・賽(さい)の目に切ってゴーヤチャーハンに。
彩りもよくなり、盛夏を乗り切る一品になります。
・苦みが苦手な方には、薄切りにして、
卵や豚肉がたっぷりのゴーヤチャンプルーがおすすめです。
かつお節をトッピングしていただくのも美味です。
・しゃきしゃきとした歯ごたえのあるゴーヤチャンプルーを召し上がりたい方は、
5~8ミリくらいの厚さに切って作るとよいでしょう。
・苦みは嫌だけど、しゃきしゃきしたゴーヤチャンプルーや、
ゴーヤサラダの下ごしらえ方法を紹介します。
まず、ゴーヤのワタと種をスプーンなどでそぎ落とします。
ゴーヤをお好みの厚さや大きさに切った後、軽く塩もみし、5分ほど置きます。
水に5分ほどさらしたら、下処理終了です。
下処理は手間かもしれませんが、苦みが抑えられ、食べやすくなります。
・ゴーヤサラダにマヨネーズの入ったドレッシングを、
トッピングしても苦みが抑えられ、おいしくいただけます。
■参考
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?