ゴーヤ 受粉のコツ
ゴーヤの雌花が咲いても落ちてしまうことがあります、どうしたら良いのでしょう?
ゴーヤの雌花が咲いたのに、
実が成らずに落ちてしまうことがあります。
何が原因なのでしょう?
また、マンションのベランダで栽培していると、
虫があまり寄ってきません。
人工授粉は必要でしょうか、コツはあるのでしょうか?
ゴーヤ 雌花が咲かない理由は?
ゴーヤの雌花が咲かない理由には、
どのようなことがあるのでしょうか?
■ゴーヤ 雌花が咲かない理由は?
ゴーヤの雌花は、雄花に対して10%くらいの割合で咲きます。
ですから、雌花が雄花の10分の1くらい咲くのであれば、
大きな問題はないと思われます。
1.時期が早い
ゴーヤは、短日性植物で夏至(6月下旬頃)を過ぎて、
夜が長くなっていく時期に花芽を分化します。
ですので、夏至を過ぎた頃から雌花が多く咲き始めるはずです。
2.子づる、孫づるが少ない
ゴーヤは親づるを摘芯し、子づるや孫づるを伸ばしていきます。
ゴーヤの花には雄花と雌花がありますが、
雌花は子づるや孫つるに咲きます。
本葉が5~6枚生えたらはさみでつるを摘芯します。
すると、横から子づるが生えてきますから伸ばすようにします。
*ゴーヤが、1mくらいまで生長してきたら、
水平あるいは斜めに棚を作って横に誘引すると結実が格段に良くなります。
ある程度大きくなったら、横、斜めに誘引すると開花し結実が安定します
3.水分量が足りない
ゴーヤはつる性の植物で、たくさんの葉が茂ります。
葉からは水分がどんどん蒸発していきます。
そのためゴーヤにはたくさんの水分がです。
ゴーヤが水切れを起こすと葉が茶色くなり、葉やけを起こしてしまいます。
ゴーヤの水切れが起きると、花の付きも悪くなります。
とくに、雌花が咲かなくなってしまうため、
収穫量が少なくなってしまいます。
ゴーヤは毎日の水やりがとても重要です。
葉やつるのようすに気をつけて肥料を与えます
4.肥料切れを起こしている
一株で大きく生長し、たくさんの実を生らせるゴーヤは、
生長期間も長いため追肥は必ず必要になります。
ゴーヤが肥料切れを起こすと葉が黄色く変色し、
つるの生長が止まってしまいます。
肥料切れになると、花付きも極端に悪くなります。
肥料切れの症状が現れたら、2週間に1度の割合で液体肥料を施すか、
株から少し離れたところに油かすを一握り施し、土と混ぜます。
5.日照不足
ゴーヤの栽培には日当たりが非常に重要になります。
日照不足は、花が付かない原因になります。
ゴーヤは植え替えをすることはできません。
植え付け時に日当たりのよい場所を確保するようにしましょう。
プランター栽培で移動が可能であれば、
日当たりのよいところに移動移動します。
環境変化が負担にならないように、
いきなり移動せず、2~3回にわけて移動します。
6.プランターの容量が少ない
ゴーヤの根は大変大きく広がるため、
プランターの容量が少ないと生長の途中で根詰まりを起こし、
葉が茶色くなり、花が咲かなくなります。
ゴーヤは生長を始めると植え替えをすることができなくなります。
事前に深くて大きなプランターを用意します。
2株植える場合は、少なくとも深さ30㎝、幅60㎝以上の大きさが必要です。
■参考
・ゴーヤ 緑のカーテン
・ゴーヤ 地植えの育て方
・ゴーヤ プランターの育て方
・ゴーヤ 摘心・剪定の仕方は?
ゴーヤの梅雨対策
ゴーヤ、強い野菜ですが梅雨はやや苦手です
ゴーヤは水分をたくさん必要とする野菜です。
しかし、梅雨の時期は、ゴーヤにトラブルが起きやすいです。
トラブルを避けるための、
ゴーヤの梅雨対策にはどのようなものがあるでしょうか。
■ゴーヤの梅雨対策
1.排水性を良くする
ゴーヤを育てている場所の排水が悪いと、
水分が滞ったり蒸れて根腐れやカビの原因になります。
特に、プランターで育てているときは注意が必要です。
植え付け時にプランターの底に鉢底石を入れ、排水しやすくしておきます。
用土は赤玉土に腐葉土を7:3~6:4で混ぜたものなど、
排水と保水のバランスの良いものを使用します。
プランターの土は時間が経つと固くなって行きます。
なので、時々スコップやシャベルで耕すと柔らかくなり、
排水がよくなり、カビが生えるのを防ぐことができます。
2.過湿対策をする
梅雨時期には、過湿が原因の病気にかかりやすくなります。
とくにゴーヤは、たくさんの伸びたツルや葉で、蒸れやすい野菜です。
株元は蒸れないように細いツルを摘んで整理します。
子ヅルは誘引し、重なり合った葉は摘葉するなどして、
蒸れない環境を作っておくと安心です。
稲わらを使っていますが、格安で好調です
*「敷きわら」で検索すると販売店が見つかります
3.泥はねを防ぐ
ゴーヤに降雨の泥はねがして、菌に感染することがあります。
泥はねしないように工夫すると予防できる病気が多いです。
ゴーヤの株元にワラや腐葉土、バークチップを敷いたり、
前もってビニールマルチをすると、
泥はねを防ぎ、病気の予防になります。
4.梅雨に発生しやすい病気
・べと病
カビの一種で、葉に黄色い斑点ができます。
病気にかかった葉はすぐに取り除きます。
・うどんこ病
葉に次々と白い斑点ができる病気です。
病気にかかった葉を取り除きます。
木酢酢を薄めたものを散布するとよいでしょう。
・炭そ病
雨水の跳ね返りで起こる病気です。
葉に茶色い斑点ができ、拡がって葉を枯らせます。
病気にかかった葉はすぐに取り除きます。
・斑点病
過湿によっておこる病気で、
茶色い斑点が葉に広がっていき、枯らせてしまいます。
病気にかかった葉はすぐに取り除きましょう。
・低温障害
梅雨時期に天候が悪く、気温が低いと起こりやすくなります。
株が生長時期に低温にあたると、生長が悪くなってしまいます。
また、雌花が咲く時期に低温や日照不足になると、
着果しにくくなります。
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方
ゴーヤ栽培 コツ
ゴーヤ、いっぱいなると嬉しいですね
ゴーヤの栽培は比較的簡単とはいうものの、
やはり初心者にとっては不安ですし、
慣れている方も何故か良く生長しないシーズンがあります。
ゴーヤ栽培をする時のコツを確認してみると、
失敗の原因が分かるかもしれませんのでご紹介します。
ゴーヤ 収穫量を増やすには?
ゴーヤ、栽培するのなら、できるだけたくさん収穫したいですね。
ゴーヤの収穫量を増やす方法を挙げてみました。
■ゴーヤ 収穫量を増やすには?
1.収穫量の多い品種を選ぶ
ゴーヤにはたくさんの種類があります。
その中でも、節成りゴーヤは節ごとに実がなるので、
他の種類よりもたくさんの収穫量が期待できます。
病害虫に強い苗を選ぶことも大切です。
少し値段が高めですが、接ぎ木苗を選ぶとよいでしょう。
2.盛夏までにじゅうぶん生長させる
収穫時期の8月は、暑さのために生長が遅くなります。
その時期までに株をしっかりと生長させておくと、
花付きが良くなり、収穫量を増やすことができます。
株の生長には、栽培環境を整えることが一番大切です。
植える場所は日当たりのよい場所を選びましょう。
土も清潔なものを用い、元肥を十分に入れておきます。
>>ゴーヤ栽培の用土
子ヅルや孫ヅルを伸ばします
3.剪定・摘心して子ヅルや孫ヅルを伸ばす
ゴーヤは摘芯を行わないと子ヅルや孫ヅルが伸びていきません。
果実は、子ヅルや孫ヅルにつくので摘芯を必ずします。
親ヅルが5~6枚の本葉をつけたら、切り取ります。
子ヅルが伸びてきたら、上の方から3本の子ヅルを残し、
下の方の子ヅルは摘み取ります。
>>ゴーヤ 剪定の仕方は?
虫が来ないところでは人工授粉をします
4.人工受粉をする
虫が自然に集まってくる環境であれば、
人工授粉を行わなくても自然に授粉し、実をつけてくれます。
しかし、栽培環境が都会の住宅街である場合や、
高層マンションのベランダなど、
虫の少ない環境であれば、受粉が必要です。
>>ゴーヤ 受粉のコツ
5.摘葉を行う
ゴーヤは生長していくと、古い葉から黄色くなって行きます。
黄色くなった葉を取り除くと、内側の日当たりがよくなり、
新しいつるが伸びて収穫量が増える可能性があります。
ただし、一度にたくさんの摘葉を行うと、
かえって生長を止めてしまうことがあります。
摘葉は、少しずつ行っていきます。
高収穫を目指しましょう♪
6.水やりを忘れずに
ゴーヤは水をとても必要とする植物です。
水切れには注意が必要です。
土をよく観察して、乾いていたらじゅうぶんに水を与えます。
真夏の乾燥する時期には、朝・夕2回の水やりが必要となります。
>>ゴーヤの水やりは?
7.追肥を行う
収穫がピークに達したころには、元肥の効き目が足りなくなってきています。
2週間に1度水やりを兼ねて液肥を与えるとよいでしょう。
>>ゴーヤ 肥料は?