ゴーヤの梅雨対策
ゴーヤ、強い野菜ですが梅雨はやや苦手です
ゴーヤは水分をたくさん必要とする野菜です。
しかし、梅雨の時期は、ゴーヤにトラブルが起きやすいです。
トラブルを避けるための、
ゴーヤの梅雨対策にはどのようなものがあるでしょうか。
■ゴーヤの梅雨対策
1.排水性を良くする
ゴーヤを育てている場所の排水が悪いと、
水分が滞ったり蒸れて根腐れやカビの原因になります。
特に、プランターで育てているときは注意が必要です。
植え付け時にプランターの底に鉢底石を入れ、排水しやすくしておきます。
用土は赤玉土に腐葉土を7:3~6:4で混ぜたものなど、
排水と保水のバランスの良いものを使用します。
プランターの土は時間が経つと固くなって行きます。
なので、時々スコップやシャベルで耕すと柔らかくなり、
排水がよくなり、カビが生えるのを防ぐことができます。
2.過湿対策をする
梅雨時期には、過湿が原因の病気にかかりやすくなります。
とくにゴーヤは、たくさんの伸びたツルや葉で、蒸れやすい野菜です。
株元は蒸れないように細いツルを摘んで整理します。
子ヅルは誘引し、重なり合った葉は摘葉するなどして、
蒸れない環境を作っておくと安心です。
稲わらを使っていますが、格安で好調です
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3.泥はねを防ぐ
ゴーヤに降雨の泥はねがして、菌に感染することがあります。
泥はねしないように工夫すると予防できる病気が多いです。
ゴーヤの株元にワラや腐葉土、バークチップを敷いたり、
前もってビニールマルチをすると、
泥はねを防ぎ、病気の予防になります。
4.梅雨に発生しやすい病気
・べと病
カビの一種で、葉に黄色い斑点ができます。
病気にかかった葉はすぐに取り除きます。
・うどんこ病
葉に次々と白い斑点ができる病気です。
病気にかかった葉を取り除きます。
木酢酢を薄めたものを散布するとよいでしょう。
・炭そ病
雨水の跳ね返りで起こる病気です。
葉に茶色い斑点ができ、拡がって葉を枯らせます。
病気にかかった葉はすぐに取り除きます。
・斑点病
過湿によっておこる病気で、
茶色い斑点が葉に広がっていき、枯らせてしまいます。
病気にかかった葉はすぐに取り除きましょう。
・低温障害
梅雨時期に天候が悪く、気温が低いと起こりやすくなります。
株が生長時期に低温にあたると、生長が悪くなってしまいます。
また、雌花が咲く時期に低温や日照不足になると、
着果しにくくなります。
■参考
ゴーヤ 地植えの育て方
ゴーヤとタマネギのおひたしサラダ
ゴーヤのドライカレー
ゴーヤ 収穫量を増やすには?
ゴーヤ、栽培するのなら、できるだけたくさん収穫したいですね。
ゴーヤの収穫量を増やす方法を挙げてみました。
■ゴーヤ 収穫量を増やすには?
1.収穫量の多い品種を選ぶ
ゴーヤにはたくさんの種類があります。
その中でも、節成りゴーヤは節ごとに実がなるので、
他の種類よりもたくさんの収穫量が期待できます。
病害虫に強い苗を選ぶことも大切です。
少し値段が高めですが、接ぎ木苗を選ぶとよいでしょう。
2.盛夏までにじゅうぶん生長させる
収穫時期の8月は、暑さのために生長が遅くなります。
その時期までに株をしっかりと生長させておくと、
花付きが良くなり、収穫量を増やすことができます。
株の生長には、栽培環境を整えることが一番大切です。
植える場所は日当たりのよい場所を選びましょう。
土も清潔なものを用い、元肥を十分に入れておきます。
>>ゴーヤ栽培の用土
子ヅルや孫ヅルを伸ばします
3.剪定・摘心して子ヅルや孫ヅルを伸ばす
ゴーヤは摘芯を行わないと子ヅルや孫ヅルが伸びていきません。
果実は、子ヅルや孫ヅルにつくので摘芯を必ずします。
親ヅルが5~6枚の本葉をつけたら、切り取ります。
子ヅルが伸びてきたら、上の方から3本の子ヅルを残し、
下の方の子ヅルは摘み取ります。
>>ゴーヤ 剪定の仕方は?
虫が来ないところでは人工授粉をします
4.人工受粉をする
虫が自然に集まってくる環境であれば、
人工授粉を行わなくても自然に授粉し、実をつけてくれます。
しかし、栽培環境が都会の住宅街である場合や、
高層マンションのベランダなど、
虫の少ない環境であれば、受粉が必要です。
>>ゴーヤ 受粉のコツ
5.摘葉を行う
ゴーヤは生長していくと、古い葉から黄色くなって行きます。
黄色くなった葉を取り除くと、内側の日当たりがよくなり、
新しいつるが伸びて収穫量が増える可能性があります。
ただし、一度にたくさんの摘葉を行うと、
かえって生長を止めてしまうことがあります。
摘葉は、少しずつ行っていきます。
高収穫を目指しましょう♪
6.水やりを忘れずに
ゴーヤは水をとても必要とする植物です。
水切れには注意が必要です。
土をよく観察して、乾いていたらじゅうぶんに水を与えます。
真夏の乾燥する時期には、朝・夕2回の水やりが必要となります。
>>ゴーヤの水やりは?
7.追肥を行う
収穫がピークに達したころには、元肥の効き目が足りなくなってきています。
2週間に1度水やりを兼ねて液肥を与えるとよいでしょう。
>>ゴーヤ 肥料は?
ゴーヤ 連作障害
しかし、何年も同じ場所で同じ植物を植え続けると、
やはり何らかの連作障害が出てくるものです。
ゴーヤの場合は、連作障害が現れるのは4~5年だといわれています。
去年育てていたゴーヤの状態で、ある程度被害を予測することができます。
特にプランター栽培の場合は、用土に気をつけます。