ゴーヤ 実が割れる原因は?
ゴーヤが元気に育っていくと、次々に収穫できて大忙しです。
しかし、黄色くなって割れている、
ゴーヤを発見するとショックです!
■ゴーヤ 実が割れる原因は?
1.ゴーヤ収穫時期
ゴーヤは8月の収穫時期になると、
毎日のように身をつけ、すぐに大きくなります。
ゴーヤの食べごろは、実が熟す前の、緑色の時期です。
実が濃い緑色になり、艶やかで、
いぼの凹凸がはっきりしているときが収穫時期です。
収穫適期のゴーヤ
ゴーヤの実は日に日に大きくなるので、
「もう少し大きくなるかな」と収穫を迷っていると、
次の日には実が黄色くなり、熟し過ぎてしまいます。
2.ゴーヤが割れる原因は?
ゴーヤは真夏になると勢いよく生長していきます。
上手に育てていると収穫が間に合わなくなるほど実をつけます。
また、ゴーヤは葉が大きいので実が葉の陰にあって、
気が付かないうちに収穫適期を超えてしまいます。
ゴーヤは熟すと黄色くなりますが、さらに熟していくと、
オレンジ色になり、割れてしまいます。
ゴーヤの実には、いぼがあり、そのいぼには、大小があります。
よく見てみると、大きないぼが縦に連なっていることが分かります。
大きないぼの連なりは、ゴーヤの実に何列かあります。
実が熟すとその大きないぼの連なりに添って実が割れ、
破裂したように反り返ります。
割れた実の中には、真っ赤な種が覗くようになります。
ゴーヤの実は、割れて赤い実を外に出すことによって、
鳥や獣を誘い、種を食べさせるのですね。
鳥に食べられた種は違う土地に運ばれ、
糞に混ざって地上に戻り、新しい芽をだします。
まだ食べられるでしょうか?
3.割れたゴーヤは食用にできる?
ゴーヤの食べ時は、何と言っても、
熟す前のいきいきとした緑色の時期です。
ゴーヤのおいしさは、苦みとシャキッとした食感できまります。
収穫時期を逃すと、苦みは少なくなりますが、食感は悪くなります。
ゴーヤは完熟して割れると苦みは全くなくなります。
完熟した種をつつむ赤いゼリー状の膜は、
果物のように甘くておいしいです。
若いゴーヤと合わせてサラダにしても、彩がきれいで美味です
ただし、実は歯触りも悪く、そのまま食べても美味とは言い難いです。
煮詰めてジャムにするか、バナナなどの甘いフルーツと一緒に、
ミキサーにかけてジュースにすると、おいしくいただけます。
ただし、熟した実を長い間ならしていると、
株が弱ってしまい、その後の収穫量が少なくなります。
収穫の後期にわざと完熟した実を作り、
翌年の栽培のための種を取る目的が無ければ、
株につけたままゴーヤの実を完熟させるのはお勧めできない感じです。
■参考
ゴーヤチャンプルの作り方
ゴーヤチャンプルは、ゴーヤ料理の代表です
ゴーヤ独特の苦みや食感を活かしながら、
おいしく作るレシピをご紹介します。
■ゴーヤチャンプルの作り方
・ゴーヤの選び方
ゴーヤは、いぼがごつごつし、固い実を選びます。
緑色が鮮やかで、艶のあるものが新鮮です。
ゴーヤも朝取りが美味しいです
・ゴーヤの苦みを取る方法
ゴーヤは、ワタに隣接している部分が最も強い苦みがあります。
ゴーヤは、すぐに縦半分に切り、スプーンでワタを取り除きます。
ワタを取り除いた後、一番外側の実もそぎ取ると、苦みがマイルドになります。
苦みが苦手な人は、ゴーヤをできるだけ薄くスライスするとよいでしょう。
塩もみをすると苦みは和らぎますが、
ゴーヤのシャキシャキとした食感は失われます。
・ゴーヤチャンプルを上手に作るコツ
ゴーヤの苦みや食感を活かすためには、ゴーヤは一番後に入れ、
強火でさっと火を通します。
ゴーヤは油との相性が良い野菜です。
炒める時は油をすこし多めにするか、
豚ばら肉やポーク缶(ランチョンミート)を使うと、
おいしく仕上がります。
■ゴーヤチャンプルの材料
おいしいゴーヤチャンプルの材料です。
材料は、4人分です。
ゴーヤ1本
豚ばら肉150g
*ポーク缶だと本格派です。
木綿豆腐1丁
人参少々
卵2個
酒大さじ1
醤油大さじ2
オイスターソース大さじ1
だしの素小さじ1
胡麻油大さじ1
サラダ油大さじ1
小麦粉大さじ1
塩・胡椒適量
鰹節1袋
■ゴーヤチャンプルの作り方
1.豆腐を2㎝角に切り、キッチンペーパーに乗せ、
電子レンジ600Wに1分かけて水切りをする。
2.ゴーヤは縦半分に切り、ワタと実の内側をそぎ落とし、
薄くスライスする。人参は千切りにする。
3.豚肉(ポーク缶)は食べやすい大きさに切り、
塩・胡椒をし、小麦粉をまぶす。
4.フライパンにサラダ油を熱し、
豆腐を軽く焦げ目がつくくらいまで炒め、皿に取る。
5.フライパンを軽くふき、胡麻油を敷き、豚肉を炒める。
6.豚肉に火が通ったらゴーヤを入れ、強火でさっと炒める。
7.豆腐を戻し、酒、醤油、オイスターソース、だしの素を入れ味をつける。
8.溶き卵を回しかけ、さっと炒める。卵が固まったら火を止める。
9.器に盛り付け、好みで鰹節をかける。
■参考
ゴーヤ 栄養と効用
ゴーヤは、夏バテ防止に効果的な野菜です。
ビタミンCのほか、たくさんの栄養素を含んでいます。
■ゴーヤ 栄養と効用
・ビタミンC
ゴーヤのビタミンは、数ある野菜の中でも飛びぬけて多く、
ビタミンCが多い果物の代表であるキウイ以上です。
ビタミンCは水溶性のビタミンCで、熱や水に弱いのですが、
ゴーヤのビタミンCだけは、熱を加えても壊れません。
ビタミンCは強い抗酸化作用があり、紫外線や空気中の有害物質によって、
酸化物質ができるのを防ぎ、細胞が老化するのを防ぎます。
ビタミンCにはコラーゲンを生成する作用があります。
コラーゲンは細胞同士をつなぎ止める役割があり、
肌の艶もよくしてくれるんですね。
神経伝達物質のアドレナリンやドーパミンの生成や、
抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成に働き、
ストレスや緊張を和らげてくれます。
鉄分と結びついてヘモグロビンを作る役割を果たすので、
血液が酸素を運ぶ能力を高め貧血を予防します。
ピザやグラタンにもおいしいゴーヤ!
・ビタミンB1
ビタミンB1は水溶性のビタミンで、疲労回復のビタミンと呼ばれています。
炭水化物の代謝を助け、エネルギーに変えてくれる働きを持っています。
脳の働きには炭水化物から分解された糖質が必要です。
ビタミンB1は脳にブドウ糖を届け、
脳の働きを正常に保つ役割を果たしています。
アルツハイマー病の予防に役立つとも言われています。
・ビタミンB2
ビタミンB2は、美容と発育のビタミンと呼ばれています。
炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進し、
エネルギーに変える働きを持っています。
特に、脂質の代謝を活発にしてくれます。
そのため、糖尿病などの生活習慣病を予防し、
ダイエットの効果を高めてくれます。
・葉酸
ビタミンB群の仲間です。
細胞にはDNAがありますが、
葉酸はDNAの合成に欠かせない栄養素です。
・カリウム
細胞の中の余分なナトリウムを身体の外に出してくれます。
高血圧を予防し、むくみを取り除いてくれます。
・カルシウム
身体の中のカルシウムのほとんどは骨の中に蓄えられています。
骨は破壊されたり再生されたりしていますが、
再生されるときに骨を作る材料として活躍します。
また、わずかな量ですが血液や筋肉の中にも存在していて、
止血をしたり神経や筋肉の運動に使われたりしています。
カルシウムは生命活動には欠かせない役割を果たしています。
・鉄
鉄分は75%が赤血球をつくるために使われます。
そのため、貧血を予防するのには欠かせない栄養素です
スライスしてサラダにも美味
・食物繊維
食物繊維は腸の中で水分を含み、便秘を予防してくれます。
また、脂質や糖質の吸収を穏やかにし、
血糖値が急激に上昇するのを防ぐので糖尿病の予防に働きます。
・チャランチン
インスリンとグルカゴンの分泌を促し、
糖尿病の予防に効果を発揮します。
・モモデルシン
ゴーヤの苦みのもととなっている成分です。
胃腸の粘膜を保護し、食欲を増進させます。
コレステロールを下げる効果もあります。
・コロコリン酸
インスリンの分泌を促進するので、糖尿病の予防に効果的です。
■参考