ゴーヤの害虫
ゴーヤは病害虫に強い植物です。
しかし、全く害されないというわけではありません。
害虫は発生しだい対策を行うと、
被害を拡大させるのを防ぐことができます。
ゴーヤにはどのような害虫が付くのでしょうか?
■ゴーヤの害虫
・ウリハムシ
症状:4月ごろ、黄橙色の甲虫がやってきて葉や茎を食害します。
7月~8月にも発生し、ひどい時は葉を食べつくされてしまいます。
対策:予防的に薬剤を散布します。
・ヨトウムシ
症状:夜に活動し、葉を食べつくしてしまいます。
対策:孵化直後に薬剤を散布して退治するのが一番効率的です。
大きくなると、日中は土中にもぐるので、株元に薬剤を散布します。
・ネキリムシ
症状:地際部の茎がかじられるため、枯れてしまいます。
対策:被害を受けた植物の周りを掘り起こすと、簡単に見つけることができます。
・ワタヘリクロノメイガ
症状:幼虫が葉を食い荒らします。
対策:被害がひどい時は薬剤散布が必要です。
・アブラムシ
症状:群生して葉や茎の汁を吸い、生長に悪影響を与えます。
また、ウイルス病を媒介します。
対策:薬剤散布が効果的です。
・コナジラミ
症状:葉の汁を吸うため、生長に悪影響を与えます。
排泄物はすす病を発生させます。また、ウイルス病を媒介します。
対策:苗を購入するときに、よく観察して成虫が寄生していないことを確認します。
・カイガラムシ
症状:貝殻のような白い塊が付いているので美観を損ねます。
葉の養分を吸うので、生長に悪影響を与えるほか、排泄物がすす病の原因になります。
対策:成虫は歯ブラシなどでこすり落とします。
幼虫は薬剤を散布して退治します。
・アザミウマ
症状:花や果実を食害します。
花に潜り込み、茶色く変色させます。蕾では花が咲かない原因になります。
実を食害すると、実の表皮にかさぶたのような後が付き、実の発育が悪くなります。
対策:花柄をまめに摘み取ります。被害が大きい場合は専用殺虫剤を使用します。
・コガネムシ
症状:幼虫は根を食害し、株を枯らせます。
成虫は葉や花を食害します。
対策:成虫や幼虫を見つけ次第処分します。
・ナメクジ
症状:葉や実を食害し、丸い穴を開けます。
対策:昼間は鉢の底やブロックの陰などに隠れています。
見つけ次第取り除き、処分します。
ゴーヤの病気
ゴーヤは病気に強く育てやすい野菜です。
私も10年以上育てていますが、病気になったことはありません。
しかし、時には病気にかかることがあります。
ゴーヤの病気の症状と対策をまとめました。
[ゴーヤの病気 症状と対策]
1.つるに症状が現れる病気病気
・つる割れ病
症状:つるの根元から割れて白い粉が出てきたり、黄色や茶色に変色していきます。
表面に茶色の液体が染み出てくることもあります。
症状が進むと枯れる原因になります。
対策:連作障害が原因になります。同じ場所に植えるのを避けましょう。
・つる枯れ病
症状:茎や葉が茶色く枯れてくる病気です。
対策:ウリ科の連作障害による病気です。ウリ科の連作を避けるのが一番の対策です。
蒸れないように風通しも良いほうが元気に育ちます
2.葉に症状が現れる病気
・べと病
症状:葉に黄色い斑点ができ、やがて茶色くなり、葉が枯れます。
株全体に影響することは少ないようです。
対策:カビの一種なので、高温多湿になる環境を防ぎましょう。
・うどんこ病
症状:葉に白い点々ができ、葉全体に広がっていきます。
真っ白になった葉は、葉としての機能を果たせなくなります。
対策:湿度が高いと発生しやすくなります。
見つけ次第症状の出ている葉を取り除き、処分します。
初期であれば、木酢酢を薄めたものが効果的です。
どんどん広がっていくようであれば、薬剤を散布します。
・炭そ病
症状:葉に茶色く丸い斑点ができ、広がって行って葉を枯らせます。
対策:水分の跳ね返りが原因になります。
風通しを良くし、多湿にならないようにします。
病気になった葉はすぐに取り除きます。
・斑点病
症状:まだら状に茶色い斑点ができ、葉を枯らしていきます。
対策:病気になった葉はすぐに取り除いて処分します。
土壌の水はけを良くし、肥料切れに注意しましょう。
・ウイルス病
症状:モザイク病とも呼ばれています。
モザイクのような斑点がまだらにできます。
株が委縮するなど、株全体に影響を及ぼします。
対策:アブラムシが媒介になるので、アブラムシの発生を予防します。
感染した株は抜き取るより方法がありません。
3.根に症状が現れる病気
・ネコブセンチュウ
症状:根にコブがたくさんできます。栄養の吸収が悪くなり、発育に悪影響が出てきます。
対策:連作障害の症状です。ウリ科の連作を避けるのが一番の対策です。
マリーゴールドを近くに植えると病気の発生を防ぐことができます。
ゴーヤ 収穫時期は?
ゴーヤの実は収穫時期の目安が分かりにくいです。
ゴーヤの実の収穫時期を見定める方法は?
また、収穫が遅れた実は食べることができるのでしょうか。
■ゴーヤ 収穫時期は?
1.開花から収穫までの期間は?
ゴーヤの収穫時期は7月下旬から始まり、9月上旬まで続きます。
ゴーヤは、雌花の開花から2~3週間で実の収穫時期を迎えますが、
時機を逸すると一日で熟し黄色くなってしまいます。
ゴーヤは、実がまだ熟していない緑色のものを収穫します。
収穫が遅れがちになると、株に負担がかかり、
収穫時期が短くなり、収穫総量も少なくなってしまいます。
ゴーヤの実が育つ大きさは、株の種類によって違うのですが、
同じ株でも実によって差があります。
収穫時期が遅れると、すぐに先端から黄色くなってしまうので、
日頃よく観察すると、ほど良く熟している状態が見分けられます。
2日前に収穫したら良かったゴーヤ
2.収穫時期のポイントは?
ゴーヤは収穫時期を迎えると、つぎつぎと実を成らせていきます。
ゴーヤは緑色の段階で収穫したほうが株に負担がかからず、
おいしい実を食べることができます。
ゴーヤの実を観察していると、日に日に大きくなるのが分かります。
生長が止まると、すぐに熟し始めるので、
大きくならなくなったらすぐに収穫します。
収穫の目安の色といぼの感じです
ゴーヤの実は、鮮やかな緑色をしていて、
いぼがごつごつしつつ、艶のある状態が、収穫には最適です。
3.収穫時期が遅れたら?
ゴーヤは、生長が止まるとすぐに熟し始めます。
ゴーヤのいぼのごつごつした感じが薄れ、実の緑色が薄くなると、
収穫時期を逸しているサインです。
そのまま収穫せずにおいておくと、
翌日には実の先端から黄色くなって行きます。
収穫時期を逸して熟し始めた実も、食べることはできます。
しかし、食感はぼそぼそとしてきますし、
苦みの中に甘い風味が出てきて味も落ちてしまいます。
ちょっと手を加えると食べることができます。
「ゴーヤ 黄色い レシピ」で検索するとたくさんあります。
色合いがきれいなのでサラダやピザに入れて食べました
ゴーヤの黄色い実は薄切りにしてサラダに散らしたり、
種の周りのゼリー状の部分は、甘く美味になっているので、
そのまま、あるいは冷やして食べるとゼリー状で美味しいです。
熟した実を多くつけると、株も疲れて収穫量が少なくなってしまいます。
ゴーヤの収穫は、「少し早いかな?」と思うくらいにした方が、
株が元気に長期間たくさんの実をつけてくれます。